ある親子の日常

「でねでね! リレーの選手に選ばれたんだよ!!」

「リレー選手か。ちびうさすごいじゃないか」

「えへへー♪」

あたしはいつものようにパーラークラウンでまもちゃんとうさぎのデートをしてるところを見つけてショートケーキを食べながら運動会の話をしていたんだ。

隣のまもちゃんはニコニコ微笑んで頭を撫でながら褒めてくれる。正面に座るうさぎは、アイスティーを飲みながら眉をピクピクさせながらじとーっとあたしたちを見ていた。全くもう、うさぎったらいつまでたってもコドモなんだから。

「ちびうさがリレーの選手ー? クラスの子達そんなに走るの遅いのー?」

「まっさか! お生憎だけど、あたしはうさぎと違って足も速いんだから。運動神経は全っっ然!似なかったみたいね!」

「なあによ!! どーせ私はリレーの選手なんて生まれてこのかた選ばれたことなんてないわよ!! てゆうか何あんたまもちゃんの隣にちゃっかり座ってんの!!」

「いいじゃんっ! あたしだってまもちゃんにお話したかったんだから!」

「リレーの話は終わったでしょ! その場所私と交代しなさーい!!」

「や・だ。」

「きーーーーいっ!!」

「やめないか二人とも」

「「だってまもちゃん、うさぎってば…!!」ちびうさってば…!!」

テーブルの下で呆れたようにルナがあくびを一つした。
(今日も平和ね…)
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