抗議と行為
『抗議と行為』まもうさ
「なんで泡風呂にしたの?」
衛のマンションの広い浴室。そのバスタブはうさぎ一人が増えたところでまだまだ余裕があった。
拗ねた声でそう聞く衛は、背後から恋人を抱えて軽く顎を頭に乗せる。
「だって……明るいし、恥ずかしいもん」
うさぎは泡を掬ってはお湯に戻してを繰り返しながらぼそぼそと答えた。けれど彼の次の行動に短い悲鳴が浴室に響く。抗議の声を上げて振り返るものの、まるで効果がない。行為をやめない衛はしれっと答えた。
「見えないなら触るからいーよ」
「何それ!」
開き直った恋人に、真っ赤な顔をして泡を吹き付けて反撃に出るうさぎ。
「痛っ」
目元をおさえる衛は俯く。その様子に慌てるうさぎの動きに合わせて湯船の泡が大きく揺れた。
「やだごめん!泡入っちゃった?」
顔を近づけて衛の頬に手を伸ばす。その手首を掴んで顔を上げた衛には、意地悪い笑みが浮かんでいた。
「うそだよ」
呆気に取られたうさぎの唇を素早く奪った。
「なんで泡風呂にしたの?」
衛のマンションの広い浴室。そのバスタブはうさぎ一人が増えたところでまだまだ余裕があった。
拗ねた声でそう聞く衛は、背後から恋人を抱えて軽く顎を頭に乗せる。
「だって……明るいし、恥ずかしいもん」
うさぎは泡を掬ってはお湯に戻してを繰り返しながらぼそぼそと答えた。けれど彼の次の行動に短い悲鳴が浴室に響く。抗議の声を上げて振り返るものの、まるで効果がない。行為をやめない衛はしれっと答えた。
「見えないなら触るからいーよ」
「何それ!」
開き直った恋人に、真っ赤な顔をして泡を吹き付けて反撃に出るうさぎ。
「痛っ」
目元をおさえる衛は俯く。その様子に慌てるうさぎの動きに合わせて湯船の泡が大きく揺れた。
「やだごめん!泡入っちゃった?」
顔を近づけて衛の頬に手を伸ばす。その手首を掴んで顔を上げた衛には、意地悪い笑みが浮かんでいた。
「うそだよ」
呆気に取られたうさぎの唇を素早く奪った。