脚ドン
「あの、道なら教えましたよね?」
「だーかーらー、一緒に来てくんなきゃ分からないんだって。ね?案内してよー」
困惑するうさぎに近付いて絡む男。しかし空気が揺らいだように思えた次の瞬間。ドッと二人の間に黒くて長い物が飛び込んだ。
コンクリートの壁がめりこんだと錯覚するほどの速度と威力に男は固まる。
「この子に何か用か?」
低い声で問い掛けられ更に震えが走る。その顔は冷たく男を見ていて、獲物を捕える狼の様な目をしていた。
長くて黒い脚はその美しいハンターの物で、目を離す事なくゆっくりと下ろすと、うさぎを背中に隠した。まもちゃん、とほっとした様な声で彼女が言う。
「うさ、大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
彼女に問いかける声は驚くほど優しい。男は二人の関係を嫌でも知る事となり、自分が引き下がるしか選択肢は無かった。
(やべえ『まもちゃん』やべえ)
男はそう思いながら、一目散に走り出すのだった。
【美しい獣に護られるうさぎちゃんの話(SE●OMまもちゃん)】
おわり
2021.3.20
☆フォロワー様、餡子さん(@azuki_anxxx)が描いて下さった素敵な挿絵漫画はこちらです✨✨ご本人からの許可は頂いております。
餡子さん脚ドン漫画
「だーかーらー、一緒に来てくんなきゃ分からないんだって。ね?案内してよー」
困惑するうさぎに近付いて絡む男。しかし空気が揺らいだように思えた次の瞬間。ドッと二人の間に黒くて長い物が飛び込んだ。
コンクリートの壁がめりこんだと錯覚するほどの速度と威力に男は固まる。
「この子に何か用か?」
低い声で問い掛けられ更に震えが走る。その顔は冷たく男を見ていて、獲物を捕える狼の様な目をしていた。
長くて黒い脚はその美しいハンターの物で、目を離す事なくゆっくりと下ろすと、うさぎを背中に隠した。まもちゃん、とほっとした様な声で彼女が言う。
「うさ、大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
彼女に問いかける声は驚くほど優しい。男は二人の関係を嫌でも知る事となり、自分が引き下がるしか選択肢は無かった。
(やべえ『まもちゃん』やべえ)
男はそう思いながら、一目散に走り出すのだった。
【美しい獣に護られるうさぎちゃんの話(SE●OMまもちゃん)】
おわり
2021.3.20
☆フォロワー様、餡子さん(@azuki_anxxx)が描いて下さった素敵な挿絵漫画はこちらです✨✨ご本人からの許可は頂いております。
餡子さん脚ドン漫画