彼女が試着室から出てきたら(四四まもうさ)

彼女が試着室に入ってから10分も経つ。流石にかかり過ぎだと心配になった要はカーテン越しに声を掛けた。
「ちょっと、亜美?」
「駄目!」
「何?サイズはピッタリのはずだけど?」
「でもこの服は、私には派手というか....似つかわしくないから」
そんな亜美を遮るようにカーテンから顔を覗かせた。

「な、何考えてるんですか!?」
「何よ、似合ってるんだから早く出てきなさいよ」
切れ長の瞳を満足げに向けられて赤面が隠せない亜美は完全に篭城モードだ。
「覗きは良くないぞ?要」
「失礼ね瑛二。うちのお姫様は恥ずかしがり屋なんだよ」
げんなりした顔の瑛二に澄まして答えるとレイが失笑した。
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