吐息
雪の日。うさぎは衛と引っ付いてデートしていたが、そろそろ帰らなくてはならない時間だった。少しでも恋人の温もりを感じていたくてギュギュッと引っ付いた腕に体を寄せていたら、長めの溜息が頭上から聞こえてくる。
「まもちゃん?」
難しい顔をして黙る彼に慌てる。
(あれ?怒らせちゃったかな)
図らずも潤んだ眼差しに衛は自身の鋼の理性が崩れる音を聞いた。
「ごめんうさ、ちょっと来て」
ぐいっと手を引いて早足で辿り着いたのは近くにあった人気の無い公園の屋根付きのベンチだった。
小走りだったうさぎの吐く息は白く、その口が彼の名を呼ぶ前に吐息ごと目の前の恋人の唇に塞がれた。
突然の事に呼吸も上手くできずに目を見開く。衛はうさぎの唇を角度を変えて何度も食んだ。驚いて引こうとする腰をしっかりと支えて。
やがて彼女は甘い熱を受け止め目を閉じた。
長いキスの後漏れる吐息は冬の空気に熱を帯びて立ち昇る。
見つめ合う二人はどちらからともなく笑って額をくっつけた。
「ごめんな急に」
「いーよ、私まもちゃんとキスするの大好きだもん」
「....そっか」
くしゃっと笑って頭をぐりぐり撫でる衛にうさぎの胸が鳴った。
家まで送るよと立ち上がった衛に手を差し出される。
笑顔で頷くうさぎの手を今度はとびきり優しく引いて、ゆっくり元の道へと戻って行った。
おわり
「まもちゃん?」
難しい顔をして黙る彼に慌てる。
(あれ?怒らせちゃったかな)
図らずも潤んだ眼差しに衛は自身の鋼の理性が崩れる音を聞いた。
「ごめんうさ、ちょっと来て」
ぐいっと手を引いて早足で辿り着いたのは近くにあった人気の無い公園の屋根付きのベンチだった。
小走りだったうさぎの吐く息は白く、その口が彼の名を呼ぶ前に吐息ごと目の前の恋人の唇に塞がれた。
突然の事に呼吸も上手くできずに目を見開く。衛はうさぎの唇を角度を変えて何度も食んだ。驚いて引こうとする腰をしっかりと支えて。
やがて彼女は甘い熱を受け止め目を閉じた。
長いキスの後漏れる吐息は冬の空気に熱を帯びて立ち昇る。
見つめ合う二人はどちらからともなく笑って額をくっつけた。
「ごめんな急に」
「いーよ、私まもちゃんとキスするの大好きだもん」
「....そっか」
くしゃっと笑って頭をぐりぐり撫でる衛にうさぎの胸が鳴った。
家まで送るよと立ち上がった衛に手を差し出される。
笑顔で頷くうさぎの手を今度はとびきり優しく引いて、ゆっくり元の道へと戻って行った。
おわり