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あー地下初吊りで今日は処刑かな。
最後の最後で見つかって地下へ吊られた。
肩を突き破る肉フック。痛みで大きな悲鳴を上げて無力にもぶら下がる。
負け試合だった。1人吊られたら直ぐにトンネルでメメント。発電機がまともに修理されない内にあっという間に2人目がメメント。1人這いずり。
破滅も壊れてない。
どう勝てと?
『ウルメメなんか、持ってきやがってぇ…』
キッと睨みつけて憎まれ口を叩いても表情ひとつ変えない蝋燭野郎のレイス。
煌々と光る頭の蝋燭と目。
『(抜け待ちしてる…)』
自力脱出するかもしれないと真正面に立ち此方をじっと見つめてきている。
自力抜けしたらメメントされるじゃないか。
だが、4パーセント。
たったの4パーセントを引けることなんて滅多にない。
『…抜けるわけないじゃない。ばーか』
今まで抜けたことなんてない。
そう毒ついてみても彼は首を傾げるだけで怒る様子もない。
這いずりの仲間出血死して私も処刑されてメメント腐ればいいのに。
目が早くしろと言っている。
望み通り自力してやる。そして死んでやろう。
フックを掴んだ。
1回目失敗。
2回目失敗。
3回目、
『うっ、くっ…!?』
ズルッ、そんな音がした。
『嘘っ、』
抜けてしまった。
確かに宙を舞い地に足をつけた。
『…わ、わっ、』
慌てて距離を置くように奥へ逃げる。
ひとつしかない入口側にレイスが立っているからそっちへは行けない。
ど、どうしよう、やだ。
メメントされちゃう…
『うそ、うそ…!?』
いやだ、もがきポイント貰って死んだ方が良かった。
よりによって…
相変わらず微動だにせずこっちを見ているレイスから隠れるように隅っこの物陰へ隠れた。
『どうしよう、うそだ…そんな…』
私は相当気が動転していてまともに言葉が出ない。
不味い、非常に不味い!
メメントなんて絶対に嫌だ。
ダラダラと血溜まりを作る床を見ながら、セルフケアも持たない私はなすすべ無く死を待つしかない。
殺人鬼が逃がしてくれるはずなんてないのだから。
物陰からそっと覗く。
『(……動かないの余計に怖いんですけど…!)』
レイスは未だにその場から動かずじっと私の方を見ていた。
なんなの?
私がそっちへ行くのを待ってるの?
叩かれるの分かってるから絶対いかないけど。
ああ、だけどこのまま何もせずにここにいても…
『(どうしよう…どうしよう…!)』
怖くて身体が震える。
カタリと後ろのロッカーにぶつかって音がなった。
『………、』
私は、そのまま殺人鬼からの視線から逃れたくて意味もなくロッカーへ入った。
引きずり出されるのに…でも、あの視線が嫌で。
何を考えてるか分からない光る目が。
ロッカーの空気口から外が見える。
自分の呻く声と荒い息づかいが嫌に耳に入る中、
ペタペタ…
そんな音がした。
なんの音かなんて分かってる。
『うっ、はぁ、はぁ…』
うるさい心音、私の心臓も掴まれたみたいに苦しくなってドクドク早打つ。死にたくない。怖くて怖くて仕方ない。
決して遠くない距離、密室。
あっという間にロッカーの前までレイスが来て目の前に立った。
ああ、やっと動いたのか。
彼が手を扉へ伸ばしたのが見えた。
開けられる…ぎゅっと目を閉じる。
少し死ぬまでの時間が伸びただけ。このまま床に引き倒されてメメントされるんだ。
ああもう、なんで4パーセントなんて…
キィっと音がして扉が開けられて。
外気が肌に触れた時、肩に手を置かれた。
……?
首を掴まれるのではなく、何故か肩に手を置かれた。
『…、な、に…?』
恐る恐る目を開けて見てみれば思ったよりも顔が近くて驚いてしまう。
『あっ、冷た…!』
戸惑っていると何か瓶のような物を手に持っていてそれを肩の傷にかけられる。
『な、に?なに?』
痛みが消えて、その瓶の中身が止血剤だと気がついた時だ。
ポタリと何かが垂れてきた。
『あつ、熱いっ、ちょ、』
見上げてみれば彼の頭の蝋燭からぽたぽた垂れてくる蝋が私へ落ちてきていた。
レイスの行動の意味を問いただす間もないままその蝋の熱さに驚いてしまい身じろぐ。
今まで落ちていただろうか?逃げるのに必死で気がつかなかったけど、これ、熱いし嫌だ…
『あつっ、いや、やめて、熱いって…!あっ、』
ポタリ、ポタリと肌に垂れる度ビクリと身体が跳ねて蝋から逃れたくて必死にもがく。
でも前にはレイス。
後ろはロッカー。
彼はロッカーへ押し入るようにして私を閉じ込めてわざと蝋を垂らしてるように感じる。
そして手に持つ空になった瓶を後ろへ投げたのだろう。割れた音が響き渡った。
『や、あ、あつ、やだ!あっ、』
背に腕が回ってグイッと引かれる。
反対の手で背を反るように肩を押されて、顔や首筋にポタポタと蝋を落としてくる。
熱い蝋が首を伝って肌の上を伝い服の中へ侵入してくるのにゾクゾクと肌が粟立つ。
じっくりと私の反応を楽しんでいるようだった。
熱い、熱いっ
『ん、ふっ、…っ!』
出したくもないのに変な声が出てしまう。動く手で必死に蝋を遮ろうと動かしてもかえって手にも当たって熱くて耐え難い、それに片手首を掴まれてしまう。
『やだ!やめて!あっ、熱い!や、っ!』
必死に片手で彼を押したり叩いたりするが全く動じない。ただ今は耐えるようにマントの襟元を握りしめている事しか出来なかった。
熱いし掴まれた手首も強く握られて痛いしで涙が出てきた。
『きゃっ!?』
突然背を引いていた腕を解いたので私はそのまま尻もちをつく。
ずるりとロッカーの中で必死に身を縮めて彼を見上げた。
『………っ、』
ポタ、ポタと彼の頭から垂れている蝋が彼の肌にも伝っていた。
頬を口元を。
彼は笑っていた。
そして、私を見つめるその目は欲を孕んでいた。
ああ、そんな…うそ…、
『や、だ…やだ、やめて…ゆるして…』
震えて私は自分の肩を抱く。もう、逃げ場もないのに後ろへ後ろへ逃げようともがいた。
彼はそんな私を見つめてゴロゴロと猫のように喉を鳴らした時、目を細めゆらり。
わたしへ組み敷いた。
服が乱暴に破かれた瞬間遠くで仲間が事切れ
そして私は悲痛な叫び声を上げた。
4パーセントなんて引かなければよかった。
最後の最後で見つかって地下へ吊られた。
肩を突き破る肉フック。痛みで大きな悲鳴を上げて無力にもぶら下がる。
負け試合だった。1人吊られたら直ぐにトンネルでメメント。発電機がまともに修理されない内にあっという間に2人目がメメント。1人這いずり。
破滅も壊れてない。
どう勝てと?
『ウルメメなんか、持ってきやがってぇ…』
キッと睨みつけて憎まれ口を叩いても表情ひとつ変えない蝋燭野郎のレイス。
煌々と光る頭の蝋燭と目。
『(抜け待ちしてる…)』
自力脱出するかもしれないと真正面に立ち此方をじっと見つめてきている。
自力抜けしたらメメントされるじゃないか。
だが、4パーセント。
たったの4パーセントを引けることなんて滅多にない。
『…抜けるわけないじゃない。ばーか』
今まで抜けたことなんてない。
そう毒ついてみても彼は首を傾げるだけで怒る様子もない。
這いずりの仲間出血死して私も処刑されてメメント腐ればいいのに。
目が早くしろと言っている。
望み通り自力してやる。そして死んでやろう。
フックを掴んだ。
1回目失敗。
2回目失敗。
3回目、
『うっ、くっ…!?』
ズルッ、そんな音がした。
『嘘っ、』
抜けてしまった。
確かに宙を舞い地に足をつけた。
『…わ、わっ、』
慌てて距離を置くように奥へ逃げる。
ひとつしかない入口側にレイスが立っているからそっちへは行けない。
ど、どうしよう、やだ。
メメントされちゃう…
『うそ、うそ…!?』
いやだ、もがきポイント貰って死んだ方が良かった。
よりによって…
相変わらず微動だにせずこっちを見ているレイスから隠れるように隅っこの物陰へ隠れた。
『どうしよう、うそだ…そんな…』
私は相当気が動転していてまともに言葉が出ない。
不味い、非常に不味い!
メメントなんて絶対に嫌だ。
ダラダラと血溜まりを作る床を見ながら、セルフケアも持たない私はなすすべ無く死を待つしかない。
殺人鬼が逃がしてくれるはずなんてないのだから。
物陰からそっと覗く。
『(……動かないの余計に怖いんですけど…!)』
レイスは未だにその場から動かずじっと私の方を見ていた。
なんなの?
私がそっちへ行くのを待ってるの?
叩かれるの分かってるから絶対いかないけど。
ああ、だけどこのまま何もせずにここにいても…
『(どうしよう…どうしよう…!)』
怖くて身体が震える。
カタリと後ろのロッカーにぶつかって音がなった。
『………、』
私は、そのまま殺人鬼からの視線から逃れたくて意味もなくロッカーへ入った。
引きずり出されるのに…でも、あの視線が嫌で。
何を考えてるか分からない光る目が。
ロッカーの空気口から外が見える。
自分の呻く声と荒い息づかいが嫌に耳に入る中、
ペタペタ…
そんな音がした。
なんの音かなんて分かってる。
『うっ、はぁ、はぁ…』
うるさい心音、私の心臓も掴まれたみたいに苦しくなってドクドク早打つ。死にたくない。怖くて怖くて仕方ない。
決して遠くない距離、密室。
あっという間にロッカーの前までレイスが来て目の前に立った。
ああ、やっと動いたのか。
彼が手を扉へ伸ばしたのが見えた。
開けられる…ぎゅっと目を閉じる。
少し死ぬまでの時間が伸びただけ。このまま床に引き倒されてメメントされるんだ。
ああもう、なんで4パーセントなんて…
キィっと音がして扉が開けられて。
外気が肌に触れた時、肩に手を置かれた。
……?
首を掴まれるのではなく、何故か肩に手を置かれた。
『…、な、に…?』
恐る恐る目を開けて見てみれば思ったよりも顔が近くて驚いてしまう。
『あっ、冷た…!』
戸惑っていると何か瓶のような物を手に持っていてそれを肩の傷にかけられる。
『な、に?なに?』
痛みが消えて、その瓶の中身が止血剤だと気がついた時だ。
ポタリと何かが垂れてきた。
『あつ、熱いっ、ちょ、』
見上げてみれば彼の頭の蝋燭からぽたぽた垂れてくる蝋が私へ落ちてきていた。
レイスの行動の意味を問いただす間もないままその蝋の熱さに驚いてしまい身じろぐ。
今まで落ちていただろうか?逃げるのに必死で気がつかなかったけど、これ、熱いし嫌だ…
『あつっ、いや、やめて、熱いって…!あっ、』
ポタリ、ポタリと肌に垂れる度ビクリと身体が跳ねて蝋から逃れたくて必死にもがく。
でも前にはレイス。
後ろはロッカー。
彼はロッカーへ押し入るようにして私を閉じ込めてわざと蝋を垂らしてるように感じる。
そして手に持つ空になった瓶を後ろへ投げたのだろう。割れた音が響き渡った。
『や、あ、あつ、やだ!あっ、』
背に腕が回ってグイッと引かれる。
反対の手で背を反るように肩を押されて、顔や首筋にポタポタと蝋を落としてくる。
熱い蝋が首を伝って肌の上を伝い服の中へ侵入してくるのにゾクゾクと肌が粟立つ。
じっくりと私の反応を楽しんでいるようだった。
熱い、熱いっ
『ん、ふっ、…っ!』
出したくもないのに変な声が出てしまう。動く手で必死に蝋を遮ろうと動かしてもかえって手にも当たって熱くて耐え難い、それに片手首を掴まれてしまう。
『やだ!やめて!あっ、熱い!や、っ!』
必死に片手で彼を押したり叩いたりするが全く動じない。ただ今は耐えるようにマントの襟元を握りしめている事しか出来なかった。
熱いし掴まれた手首も強く握られて痛いしで涙が出てきた。
『きゃっ!?』
突然背を引いていた腕を解いたので私はそのまま尻もちをつく。
ずるりとロッカーの中で必死に身を縮めて彼を見上げた。
『………っ、』
ポタ、ポタと彼の頭から垂れている蝋が彼の肌にも伝っていた。
頬を口元を。
彼は笑っていた。
そして、私を見つめるその目は欲を孕んでいた。
ああ、そんな…うそ…、
『や、だ…やだ、やめて…ゆるして…』
震えて私は自分の肩を抱く。もう、逃げ場もないのに後ろへ後ろへ逃げようともがいた。
彼はそんな私を見つめてゴロゴロと猫のように喉を鳴らした時、目を細めゆらり。
わたしへ組み敷いた。
服が乱暴に破かれた瞬間遠くで仲間が事切れ
そして私は悲痛な叫び声を上げた。
4パーセントなんて引かなければよかった。