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もうひとりのフジキセキ

「フジは心配症だなぁ。」
「だって私への風評被害に繋がるから、本当に不安しかないんだよ...」
私は観念して、フジを私の部屋に入れることにした。
と、その時。
探していた例の人物はそこにいた。
「フジ、もしかして探してたウマ娘って...」
「うん、間違いなくそうだ...」
しかし、フジの言う通り本当にそっくりだ。
お互い並ぶと双子みたい。
見つけたのはいいものの、寝床やこれからどうするべきか考えなくてはならない。
「今日は私の部屋で寝た方がいいかな?」
「え?
フジが即座に反応した。
「え?って言われても、この娘に色々教えないと大変なことになるでしょ?
それに栗東寮が大変な騒ぎになるし、それだけは避けないと...」
それからフジは私が声をかけても拗ねた声。
「トレーナーさんはあの子がいいんだろう?
そりゃそうだよね。
私とそっくりだけど、私と違って手がかかるし構いたくなる気持ちは分かるけど...」
「フジ、どうしちゃったの?」
私の静止も聞かず、フジはひたすら私に対してグチグチと拗ねた文句ばかり。

フジには後で謝るとして、これだけ拗ねた文句を吐くなら私もフジに対して悪戯をしたくなった。
「まだ文句ばかり言うなら、フジは帰ってくれる?
私の部屋ではあるけど、一応学園の寮だから周りのトレーナーから私に対して苦情が来ちゃうから、文句ばかり言うなら帰ってほしいんだけど」
それを聞いたフジは熱が冷めたのか、それ以降は素直だった。
「お風呂入ってくるね。フジは入ってきちゃダメだから」
「トレーナーさんが言うなら仕方ないね...」
無事に夕ご飯を3人で取ったのはいいものの、問題は入浴だった。
最悪入らせないという手もあったが、なにがあるか分からないためシャワーぐらいはするべきだと判断した。
濡れてもいいシャツと短パンに着替え、その子の体を洗っていく。
洗っていく最中、体つきもフジそっくりだ。
胸の形もサイズもそっくりだし、なんならヒップラインもそのまま。
いや。何考えてるんだ私。
フジは私の大切な担当ウマ娘というだけ。
いずれか私以外に大切な人が出来て、その人と幸せになってくれるだけで私は嬉しい。
それでいいんだ。
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