如月のソルティ・チョコレート (牧紳一)
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― 自宅。
夕飯後、二階のアニキの部屋に来た。
自慢のアニキは高校バスケット界の帝王・牧紳一!!
神奈川ナンバーワンとも呼ばれてて、そんなアニキを昔から誇りに思ってる。
眼鏡なんてかけて明日の予習でもするの? 偉すぎ。
「彼女がウチに来る……!?」
「ああ。十四日にな」
だけど、最悪……
三年になって、アニキは
いつの間にか彼女を作ってた ――。
私の苦労も知らないで……
知らされた時はショックなんてもんじゃなかった。
「あざとい……! わざわざ出向いて手渡して、健気な女アピール作戦ってワケね!
どこの店のやつ? 高級ブランドのチョコ?
ハッ! まさか、手作り……!?」
「そのまさかだ」
「危険すぎる! その本命チョコ、私が毒味するわ!」
「ひどい言い草だな……」
パパもママも一年なんてあっという間ー、なんて言ってたけど、そんな呑気なこと言ってる場合じゃない! 私がどんだけシビアに神経張ってたと思ってんの……!?
兎にも角にも悔しいーっ! 私はまだ認めてないのにー!
より一層、守備を固めないと!
「きっと陰で他の女の悪口とか言ってるのよ。
アニキ、悪いことは言わない。
今からでも別れたほうがいいって!」
「会ったこともないのにその言い方はねーだろ。
それに、かのじょはそんなヤツじゃない」
ぶーっ。
擁護してばっかで全然忠告を聞き入れてもらえない。
害が無いか確かめようっていう妹なりの親切心なのに!
「俺のことより、自分はどうなんだ?
そろそろ兄離れして彼氏でもつくったらどうだ」
「無理! クラスにも冴えない男子しかいないし!
アニキよりカッコ良くなきゃ付き合わないから!
第一、そんな人いるわけないし!
アニキが永遠ナンバーワン!!」
全力で拒否して、大きな身体にぎゅーって抱きついた。
こーやって甘えられるのも妹の特権!
渋くて黒くて筋肉質でIQも顔面偏差値も高くてマジで
ザ・理想の彼氏って感じ!
両親にはアニキの妹に産んで育ててくれて感謝してる。
だって、無条件でアニキの近くにいられるんだから!
恋人なんていなくても充分シ・ア・ワ・セ……!
「まったく……困ったもんだ」
