天使の舞〜悪魔の兆し 編
name change
夢小説設定ここでは名前を自由に入力できるぞ。お前の好きな名前を入れてみてくれ。それにより面白みも増すだろ。
と言っても女性ばかりだが……
ん? 最後だけ男か。奴は、アイツが初めて……
いや、すまん。何でもない。では、よろしく頼む。
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その日の夕方
綾は、今朝の衝撃的な出来事をメールで牧に報告した。
――――――――――――――――――
To : 紳ちゃん
突然メールしてごめんね。
今朝、近所の公園でバスケの練習をしていたら急に背の高い人が現れたの。
津久武高校1年の南郷くんって知ってる?
でね、桜木くんと流川くんがムキになっちゃって、俺は綾さんの恋人だ、彼氏だって言い張るからびっくりしちゃった。
しかも今度の試合で津久武が勝ったら私をもらう!なんてやり取りをしてて…
勝手にどんどん話を進められちゃったの。
もうすぐ試合なのに気まずくなっちゃって…
湘北が負けるなんてこと、ないよね?
紳ちゃん、助けて…
――――――――――――――――――
( そういえば楓くんの様子がおかしかったような……?
あの時、上手く聞き取れなかったんだよね。本人に聞いてみようかな……? )
この様なメールをもらい居ても立ってもいられなくなった牧は、文字を打つ余裕がなかったのか、すぐさま綾に電話をかけた。
ブーー‥ ブーー‥
携帯電話のバイブ音が部屋中に響く。
・・・着信中・・・
紳ちゃん
( 紳ちゃん! )
「もしもし……」
「綾、大丈夫か? 奴らに何もされなかったか?」
電話越しでも安心する優しい声。
普段は冷静な彼の慌てた声色に綾の笑みがこぼれる。
「ふふっ。うん、大丈夫だよ。」
「何で笑ってるんだ?」
「ごめんね、紳ちゃんの声を聞いたら少しだけ安心したの。電話してくれてありがとう。」
「綾……ったく、お前というヤツは……」
受話器の向こうで、彼はきっとやれやれ、といった表情で笑っているのであろう。綾にはそんな気がしてならなかった。
「それにしても、その南郷って男……
随分と大胆な発言をしてくれたもんだな。」
「うん……紳ちゃんの名前を言ったら、びっくりしちゃうかもね?
みんなには絶対に勝ってもらわなきゃね。
高みを目指すためにも……!」
「ああ、そうだな。
綾……前にも言ったが、俺はお前を誰にも渡すつもりはない。安心してくれ。」
「ありがとう……頼りにしてるからね。
何かあったら絶対、守ってね……?」
「もちろん助けるさ。
彼女にこんなことを言われてジッとしてるような奴は男じゃない。
それに、俺もちょうど津久武戦の偵察に行こうと思っていたところだ。マネージャー業、頑張ってな。」
( 紳ちゃん…… )
「うん。ありがとう……じゃあ、そろそろ切るね。」
「ああ。じゃあな。」
ピッ‥‥
( 何だか、嫌な予感がするな…… )
牧は妙な胸騒ぎがしてならなかった。