天使の舞〜悪魔の兆し 編
name change
夢小説設定ここでは名前を自由に入力できるぞ。お前の好きな名前を入れてみてくれ。それにより面白みも増すだろ。
と言っても女性ばかりだが……
ん? 最後だけ男か。奴は、アイツが初めて……
いや、すまん。何でもない。では、よろしく頼む。
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遂にインターハイ県予選が始まった。
初戦の相手は、不良校の三浦台高校。
三井に宮城、流川、桜木の4人は
先日騒動を起こしたため、その処分としてベンチスタートが義務付けられていた。
「君たちは、ケンカしたのでおしおきです。」
「「!?」」
安西監督は、頑なに首を縦に振らない様だ。
「なんだとオヤジ! 元はと言えばミッチー!
お前がケンカの原因だろ!」
「誰がミッチーだ!
それに安西先生をオヤジだと!? この無礼者!!」
「花道、お前はいいじゃねーか、どうせベンチなんだからよ。」
「ハァ……どあほぅが三人も……」
「何!?
流川、先輩に向かってどあほぅだと!?」
「んだとルカワ!
この天才・桜木に向かって生意気な……!!」
「せ、先輩……! 試合中ですよ……!
楓くんも、煽るのやめてよ~……」
スタメンであるにも関わらず試合に出ることを許されず、男たちは不満が溜まる一方だ。
綾は必死に止めに入る。
「ハッ、綾さん!」
「む……綾……」
「今はどう足掻いてもベンチにしかいられないんだから、一緒に応援しようよ! ねっ!
すみません、安西先生……」
「ほっほっほ、いいんですよ。春野くん。」
「綾ちゃん。」
「春野……」
「うす。」
しかし彼らの応援も虚しく、三浦台が相手ではこの4人無くしての勝利は難しい状況に。
「先輩! ベスト8目指して頑張ってください!」
「「 おう、任しとけ!」」
「桜木くんに、楓くんもね!」
「はい!」
「たりめーだ。」
ー そして、ついに問題児4人がコートへ‥‥!
その頃‥‥
同じく偵察に来ていた仙道と、牧の姿が。
「よう、仙道……」
「あんたは、海南の……」
陵南と海南のエースが鉢合わせした。
両者ともに大物のオーラが漂っている。
「……牧さんも偵察ですか。
彼女の応援も兼ねて、ですか?」
「まあな。
湘北には勝ち進んでもらわんと困るからな。」
その後、しばし沈黙が続く。
「綾ちゃんって、可愛いコですね。」
「何?」
一瞬、牧の目の色が変わった。
「ついこの間、ウチの学校まで遊びに来てくれたんですよ。魚住さんと意気投合していて驚きました。
……翔陽の藤真さんに会いたいと言っていましたよ。」
「!!」
「じゃ、お互い頑張りましょう。
失礼します。」
( このぐらい、言ってもいいよな。
悪いな、牧さん。俺も本気なんでね…… )
( 綾…… )
牧は観客席の通路でひとり立ち見をしていた。
愛しの彼女が一生懸命に選手たちに声援を送ったり、アドバイスをしているのが見える。
( 仙道め……余計なことを。)
後々、神と清田も会場に駆けつけた。
「遅いぞ、お前たち!」
「牧さん。」
「牧さん!」
二人は試合同様、彼女の姿を見ることが出来
嬉しい反面とても複雑な心境だった。
先日綾に振られたばかりで、心の傷は未だ癒えていない様だ。
( 綾ちゃん、頑張ってるな。)
( 綾さん…… )
その張本人はというと
( あ、あれ……?
なんだか、体がふらつく…… )
( ん……? 綾……? )
遠くから眺めていた牧だったが、一番に彼女の異変に気付いた。
ーー
点を獲りに行った桜木は、なんとゴールではなく、相手選手である村雨の頭上にダンクをぶちかました‥‥!
「桜木くん……!?」
桜木は5個目のファールをもらってしまい、退場処分となってしまった。
「このバカッタレが!!」
「わ、わざとじゃないんだ……すまん。」
「どあほぅ……」
そして試合終了のブザーが鳴り響く。
114 ー 51で、湘北が圧勝した!
「「 第一戦突破だ!! やったー!! 」」
部員たちは勝利に歓喜した。
「よかった……! 」
胸を撫で下ろした、次の瞬間
バタッ‥‥
「「!?」」
「綾……!!」
突然、綾が床に倒れ込んでしまった。
「綾さん!?」
「綾!?」
「春野!! しっかりしろ!!」
「綾ちゃん!」
「とにかく、誰か医務室へ……!」
会場中は騒然としていた。
応援に来ていた晴子や水戸、桜木軍団はもちろん陵南のメンバーや神、清田らも急な出来事に冷静ではいられなかった。
「俺が、運びます。」
「「 流川……!」」
流川は綾を両手に抱きかかえ、医務室へと急ぐ。
牧も駆け足で彼女の元へと向かった。