出逢い〜告白ラッシュ 編
name change
夢小説設定ここでは名前を自由に入力できるぞ。お前の好きな名前を入れてみてくれ。それにより面白みも増すだろ。
と言っても女性ばかりだが……
ん? 最後だけ男か。奴は、アイツが初めて……
いや、すまん。何でもない。では、よろしく頼む。
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To : 神先輩
春野です。
突然メールしてしまってごめんなさい。
今日の夕方、お時間空いてますか?
お返事待ってます。
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To : 綾ちゃん
初めて俺にメールくれたね。嬉しいな。
放課後、いつもの公園でシュート練習するから良かったらどうぞ。
綾ちゃんが来てくれるまで、ずっと待ってる…。
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( 先輩…… )
ー そして、夕方6時頃
( ふぅ…… )
神は、日課にしている500本のシュート練習を着々とこなしていた。
すると
パチパチパチ‥‥!
「!」
突然、背後から手を叩く音が聞こえた。
「神先輩、すご~~い!」
振り返ると、そこにはにこやかな表情をした彼女が。
「綾ちゃん!」
「先輩……こんばんは。」
二人は立ち尽くしたまま、じっと見つめ合う。
「……あれ? 今日は丼屋さんお休みなの?」
「は、はい……臨時休業中です。」
「気まぐれな店長さんだな~。」
ハハハハ……と、神は楽しそうに笑った。
ー そして
「先輩……ごめんなさい……!!」
「!!」
「神先輩……
私のことを好きになってくれて、愛してくれて……本当に、ありがとうございました。
先輩がいなかったら、あの時支えてくれなかったら、今頃どうなっていたか……
お礼を言っても言い足りないぐらい、感謝してます。
私……紳ちゃんが、彼のことが、大好きです。
これからも彼のそばにいて支えてあげたい。
だから、だから……」
「はぁ……失恋しちゃったのか……俺。」
「!」
「ごめん……もう一度だけ、こうさせて……
俺の最後のワガママだから……」
「先輩……」
神は、綾を両手でギュッと抱き締めた。
彼女は一切、抵抗しなかった。
努力によって培われた身体‥‥
優しさがたくさん詰まった、彼の真っ直ぐな気持ちに応えたかったから。
身長差があり、綾には彼の顔が見えなかったがわずかに体が震えている様だった。
「でも、これからは友達でいてくれる?」
「はい……! もちろん……!」
「ありがとう。
俺のことも " 宗ちゃん " って呼んでほしいな。
友達なんだから、もちろん敬語も無しで。」
「え……? う~ん……
宗くん、だったらいいですよ?」
「宗くんかぁ……うん、いいかも。」
「じゃあこれからは、宗くんって呼びますね!」
「……牧さんと、俺の分まで幸せになってね。」
「はい。」
「もう、牧さん以外の男と二人きりになっちゃダメだよ?
きっと自覚してないんだろうけど……
綾ちゃんは、すごく可愛いんだから。隙を見せたらダメだよ!」
「わ、分かりました……神先輩……
あ、じゃなかった。宗くん……ありがとう。」
「…………」
「これからも、練習頑張って!
近々宅配サービスも始めるから、今度みんなでパーティーとかしようね!
……おやすみなさい。」
「うん……おやすみ。」
彼女はそう言って去っていった。
( 暗い中、一人で帰らせるのは気が引けたけど
もう俺が送っていく資格はないと思った。)
ーー‥
神先輩!
先輩が救世主に見えちゃいました!
先輩は努力の人。とっても素敵です……!
月がすっごく綺麗……そう思わない?
そのケガ……大丈夫ですか……?
どんな料理も美味しくなる、おまじないだよ♡
好きになってくれて……愛してくれて……
本当に、ありがとうございました。
これからは、宗くんって呼びますね!
‥ーー
バスケが好きなところも、真面目なところも、
優しいところも、おちゃめなところも。
あのキラキラした笑顔も。
牧さんにだけ向けられる、幸せそうな横顔も。
全部、大好きだった……
これからは友達として、綾ちゃんを支えたい。
いや、支えてあげるんだ。
こちらこそ、ありがとう……
さっきから視界がぼやける……
そっか……俺、泣いてるんだ……
綾ちゃん……
ガコン‥‥
最後の500本目……
俺は、初めてシュートを外した ー