出逢い〜告白ラッシュ 編
name change
夢小説設定ここでは名前を自由に入力できるぞ。お前の好きな名前を入れてみてくれ。それにより面白みも増すだろ。
と言っても女性ばかりだが……
ん? 最後だけ男か。奴は、アイツが初めて……
いや、すまん。何でもない。では、よろしく頼む。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…………」
海南大附属高等学校・男子バスケ部 in 体育館
練習中にも関わらず、物思いにふけっている
ある一人の男がいた。
ーー‥
清田くん……!
‥ーー
その人物とは
自称ナンバーワンルーキー・清田信長。
一年生で見事スタメンを勝ち取った期待の新人だ。
先日、彼女に握られた自分の掌を
何やら思い詰めた表情でじっと見つめていた。
ガコン‥‥
シュートが全く入らない。
決してやる気がないわけではないのだが
心ここに在らず、と言った方が正しいのかもしれない。
「どうした、清田。
腹でも痛いのか? ここんとこ調子悪いぞ。」
主将の牧が見兼ねて声をかけた。
「ま、牧さん……!」
「?」
「綾さんを、俺にください!!」
「「!?」」
「ぷっ、信長……それって
結婚前に相手の両親に娘さんをください、って頼み込む時のセリフでしょ。」
一同は驚愕した。
近くにいた神も、これには思わず吹き出した。
「あ……! いっけね、間違えた……
綾さんと一日デートさせてください!!
お願いしやす!!」
「「!?」」
清田は牧に深々と頭を下げる。
館内は驚愕の嵐だ。
「……何だと?
清田。お前、さっきから何を企んでんだ。
言ってみろ。」
牧は、少し怒り口調で尋ねた。
「お、俺……
綾さんに初めて会った時から、好きになってたみたいなんです。
いつも元気で、優しくて、可愛くて……
この間、手を握ってくれたことが忘れられなくて。
このままじゃバスケにも身が入らねえし。
もちろん、牧さんの大切な彼女さんだってことは分かってます!
告白してキッパリ断られちまえば、いさぎよく諦められると思うんです。
だから……
清田信長、一生のお願いっす!
牧さん、お願いします……!!」
清田は土下座をして精一杯の気持ちをぶつけた。
( 信長…… )
(( 牧…… ))
「断る!!
……と、言いたいところだが……
清田、頭を上げろ。
男が簡単に土下座などするもんじゃない。」
「! 牧さん。」
牧は清田に背中を向け、話を続ける。
「……明日の朝8時に、近所のバスケットコートで綾と会う約束をしている。自分で頼み込むんだな。」
「! それじゃあ……」
「ただし! 二人きりで会うなど言語道断だ。
俺と神も同行する。それが条件だ。いいな!」
「はっ、はい……!
ありがとうございます!!」
牧はそう言って練習に戻っていった。
( や……やったぜ~~!! )
「えっ、俺も行くの?」
( まぁ、いいか…… )
有無を言わさず強制的に行く羽目になってしまった神。
再び彼女の笑顔に会えることが嬉しくて、少しだけ胸が躍ったのだった ー
【 第1ミッション 】
牧さんに許可を取る
クリア!
ーー
そしてやって来た、土曜日の朝。
とある広場のバスケットコートにて。
時刻は7時45分。
三人は約束の時間よりも少し早めに着いてしまい、時間を持て余していた。
「屋外か……たまにはいいかもな。」
「何だか新鮮ですね。」
ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ‥‥
( ヤバい。き、緊張してきた…… )
「ん?」
遠くの方から息を荒げ、ダッシュで駆け寄って来る人影が見えた。
「はぁ、はぁ……
ごめん、遅くなっちゃった……待った?」
「おはよう、綾。
いや、大丈夫だ。
俺たちもついさっき来たところだからな。」
「おはよう、紳ちゃん!
え? 俺たち……?
あ……神、先輩に、清田くんも?」
二人の存在に気付いた綾は、次第に顔を赤らめていた。
「すまん……色々あってな。」
「そ、そっかぁ……
大丈夫だよ。大勢いたほうが楽しいし。
神先輩……清田くんも、おはよう~!」
二人に向かってお辞儀をして挨拶をした。
「おはよう、綾ちゃん。」
「お……
オハヨウゴザイマス。綾サン。」
「?」
清田は明らかに緊張しており、片言な口調になってしまっていた。
「ハァ……」
牧はそんな彼を見て、溜め息をついてしまっている。先行き不安だと言った表情をしていた。
「清田くん、どうしたの?
なんかロボットみたい。ふふっ、変なの~。」
綾は手を口に添えながら、にっこりと笑う。
( 綾さん……!)
( 今のは反則…… )
( ………… )
綾は、横目でチラッと神を見た。
先日、彼に告白されて以来
一度も顔を合わせていなかったからだ。
ーー‥
お願いだから俺には嘘はつかないで……
綾ちゃんの笑顔が、大好きだから……
‥ーー
彼に紡がれた突然の愛の告白。
そのワンシーンが浮かび上がり、綾は再び頬を紅潮させた。そんな彼女の反応が面白いのか神はたまらず話しかける。
「赤くなっちゃって、どうしたの?
あ……今日は髪の毛二つに縛ってるんだ、可愛いね。」
「えっ……そうですか……?
し、紳ちゃんもそう思う?」
と、髪を触りながら尋ねる。
「あ……ああ、よく似合ってるよ。
その格好もな。」
「えへへ……ありがとう。」
今朝の綾のファッションは
髪の毛は二つに結っておさげにし、薄いピンク色のTシャツに黄色いショートパンツ、スニーカーを履いている。
至極、細い手足と白い肌が露になっている。
目のやりどころに困る彼らだった。
(( 可愛い…… ))
あれ以来、牧と綾はマメに連絡を取るようになった。
互いに忙しいのは承知の上だ。
彼に会う頻度や電話、メールも回数が増え、綾はそのことを非常に喜んだ。
また、何かあればすぐに相談をするなど二人だけの決まり事を幾つか作ったのだった。
「……あれ?
神先輩、そのケガ……大丈夫ですか……?」
綾は神の顔に貼られていた絆創膏に気付き、すぐに声をかけた。
これは‥‥先日、牧と対立した時のもの。
牧と神は一瞬だけ目を合わせた。
が、すぐに彼女に視線を落とす。
「うん、大丈夫だよ。ありがとう。」
「良かった……!」
「ねぇねぇ、屋外でみんなでバスケするなんて初めてじゃない? そのうち周りの人がビックリして大騒ぎになっちゃうかもね!」
「そうか?」
「そうだよ~。三人とも有名人だもん!」
「「!」」
「さっ、バスケやろっ! 練習練習!」
そう言って綾は子どもの様に無邪気に笑った。朝から元気いっぱいの彼女に牧と神は圧倒されている。
同時に彼女は、先ほどからちっとも喋らない
一人の男のことを非常に気にかけていた。
「清田くん……どうしたの? 具合でも悪い?」
「えっ! いや、全然っすよ!
この通り、元気元気~!!」
ぎゅっ‥‥
「「!?」」
突如、綾が清田の手を取って走り出した。
「ほら、早く行こっ!」
「綾さん!? ちょっ、待って……」
実は、デートに誘うタイミングをずっと考えていたのだが彼女のペースに引き込まれてしまった。気を遣わせてしまい申し訳ないと思いつつも、嬉しさを隠しきれない清田であった。
( あとで、いっか…… )
残された牧と神は、呆然としていた。
「まったく、仕方ないな。」
「牧さん……あれ、いいんですか?」
「まあ、少しだけ妬けるがな。
……俺は、二度と綾を泣かせたりはしない。
離さないって、そう誓ったんだ。
しっかり白黒つけてくれると信じている。
清田のことも……
神……お前のこともな。」
「! 俺が告白したこと……気付いてたんですか?」
「真っ赤になった顔を見れば一目瞭然だ。
本来ならば今すぐにでも振られて諦めてほしいところだがな……
綾の性格上、長期戦になるかもしれんな。優し過ぎるんだ、アイツは……」
「牧さん……」
そう言って、牧は困った様に笑っていた。
( 所々そっくりなんだよな、この二人……
まるで飼い主とペットみたいだ。
綾ちゃんが一日入部体験に来たあの日、俺に悩みを打ち明けてくれた時のように…… )
神は、清田と楽しそうに笑う彼女を見て
複雑な心境でいたのだった。
( 告白の返事……
いつになってもいいから、待ってるよ。)
「2on2をしようぜ。」
牧の提案により、牧と神、清田と綾のペアで試合をすることになった。
激しい攻防戦の中‥‥
( ここでカッコ良くキメてやる……!! )
驚愕のジャンプ力を活かした、清田のワンマンダンクシュート!
と思いきや
バシッ!
「!!」
「ダンクなど10年早い!!」
凄まじい勢いで牧によりブロックされてしまった。
「し、紳ちゃん……!」
結局、一点も取れずボロ負けした二人。
「清田くん……
ごめんね、私のせいで……」
「そんな、綾さんのせいじゃないっすよ!」
( はぁ……ダッセーな、俺…… )
気落ちする男をよそに、場の空気を変えようと彼女は明るく振る舞う。
「みんな、お疲れさま!
多めに持ってきておいて良かった~。」
持っていたリュックからタオルを取り出し、三人に手渡した。
「紳ちゃん……
すっごくカッコ良かったよ♡」
「そうか? ありがとう。」
ドキドキ‥‥
( 汗が……色っぽい…… )
「神先輩の3Pシュートはやっぱり凄いですね! 圧巻です!」
「マネージャーさん、ありがとう。」
「清田くんも……ダンク、惜しかったね。
も~、させてあげたらいいのに!」
「綾さん……」
「でも、いいな……
身長もこんなに違うんだもん。私も男の子だったらダンクできたかもしれないのにな。」
なんてね、と笑って言いのけた。
「「 !? 」」
( 綾が男……? いや、無いな。)
( 絶対に嫌だ。)
( 綾さん、冗談キツいっすよ…… )
一体、何を想像したのだろうか。男衆はげんなりしてしまった。
そして
「私、少しだけどお金持ってきたよ。
すぐそこに自販機があるから何か飲み物買ってこようか?」
「いや、俺たちで行ってくるよ。
清田と二人で待っててくれ。」
「そう? じゃ、お願いね!」
牧と神は、空気を読み
さりげなく清田に気を配ったのだった。
( ……頑張れよ。)
( 信長、じゃあな。)
二人は綾に聞こえないように、小さく呟きながら清田にアイコンタクトを送った。
( りょ、了解っす……! )
同じベンチに座っている二人。
日差しの強い中‥‥
自身を燃やし、照り続ける太陽のごとく
彼の心もまた、燃えていた。
ドキドキ‥‥
( よし……! 綾さんと完全に二人きり……!
勇気を出すんだ、俺……! )
しばらく沈黙が続く。
すると、清田より先に綾が口を開いた。
「清田くん……二人きりになっちゃったね。
ふふっ、なんかこれってデートみたいね?」
「!?」
綾の意外すぎる一言に、これ以上無いほどに熱をもつ。
そして
この言葉を皮切りに、清田は男を見せた!
「!? き、清田く……」
彼女の両肩を掴み、こちらを向かせ‥‥
「綾さんのことが、好きです!!
大好きです!!
俺と……デートしてくれませんか!?」
「え……?」
清田は顔中を真っ赤にさせている。
戻って来た牧と神も、驚愕していた。
綾は横目で二人を見る。
「デート……一日だけなら……いいよ?」
「!!」
「綾!」
「綾ちゃん……」
「明日……ちゃんと返事するから、それまで待っててくれる……?」
「あ……はいっ!」
【第2ミッション】
綾さんに告白する・デートに誘う
まさかのWで成功!!
その後、牧と綾は
木陰の下で二人きりの時間を過ごしていた。
「紳ちゃん、あの……ごめんなさい。
勝手なこと言って……怒ってる……よね?」
「…………」
「私のこと、信じていて。
それとも、信じられない……?」
「いや、悪い……
もちろん、信じてるさ。急な展開についていけてない自分がいてな……」
「……私が好きなのは、紳ちゃんだけだよ。
でも清田くんのこと、一晩ちゃんと考えたい。
勇気を出してくれたんだもん……
私もそれに応えたいの。」
そう言って、綾は牧の胸に顔を寄せた。
「……分かった。」
そんな光景を遠目で見ていた神と清田。
「絵になるよな、あの二人。」
「そっすね……」
「せっかく告白できたのに、こうも見せつけられたんじゃ辛くないのか?」
「……そんなことないっす。
牧さんと綾さんが幸せなら、それでいいんです。どうせフラれるって分かってますから。俺なんかのためにチャンスをくれた。それだけでも充分っすよ。」
「信長……」
「神さんが前に言ってたじゃないすか。
牧さんの隣にいる時の綾さんは、めっちゃ幸せそうだ……って。相思相愛ってヤツなんですかね。」
( 思っていたよりも信長がずっと大人に見えて驚いた。恋は人を強くするって聞いたことがあるけど、正にそれなんだな…… )
二人の行く末を案じる神であった。
ーー
広場に設置してある時計に目をやると
時刻は11時半を過ぎていた。
「もうすぐお昼かぁ……お腹空いたね~。
ねぇ、よかったら私の家に来ない?」
「「!?」」
「お母さんもお父さんも仕事で留守だし……
一人でご飯食べても美味しくないからさ。」
「綾……」
「いいの?」
( 綾さんの家に入れる……!? )
「はい、もちろんです!」
「清田くん、監視の目が気になるだろうけど、紳ちゃんがまたヤキモチ焼いても困るから……
今回は "おうちデート" ってことでいいかな?」
「!」
ごめんね、と
綾は口元に両手を合わせてお願いする。
( 仕草が、いちいちかわいすぎる…… )
「はっ、はい、大丈夫っす!」
ーー
しばらくして、綾の自宅に着いた。
「「 お邪魔します。」」
「リビングで適当に休んでて。
今、お茶入れるね!」
二人は胡座をかいているが、清田だけはガチガチに緊張していて正座のまま。
( さっきから心臓バクバクで腹も減らねえ……! )
綾はグラスに入った麦茶をテーブルに置いた後、清田の顔を見た。
すると
「ただいまより、
お肉どんぶり屋さんを開店しま~す!」
「「!?」」
突如、商売口調で話し出した綾。
「カツ丼、牛丼、豚丼、親子丼!
この4つの中から選んでね。
ご飯も炊いてあるし、ストックや下ごしらえ済みだからどれでもすぐに作れるよ~!」
突然の展開に驚く三人。
きっと、清田の緊張を解そうと彼女なりに考えたのだと牧と神はすぐに察した。
「( フッ……お前って奴は…… )
わかった、じゃあ俺は牛丼をお願いするよ。」
「 ははっ。じゃあ、俺は豚丼で!」
「 ……! ( まさか俺に気を遣って……? )
俺はカツ丼で! お願いしゃす!!」
「牛丼と豚丼とカツ丼ね、毎度ありっ!」
ハハハ、と笑いがあふれ
一気に和気あいあいとしたムードになったのだった。
「できたよ~! お待ちどうさま!」
「相変わらず、すごいクオリティだな。
いただきます。」
「確かに……すごい。いただきます。」
「めっちゃ美味そう! いただきます!」
パクッ‥‥
「「 ウマい!! 」」
「ほんと? 良かった~。
仕上げにね、隠し味を入れたの。
おいしくな~れ!ってね。
どんな料理も美味しくなるおまじないだよ♡」
「「!?」」
あ、言っちゃった! と咄嗟に口を手で隠した。
「あはは……子どもっぽいよね、やっぱり?」
「……いや、そんなことはない。」
( 綾ちゃん……可愛い過ぎる……!)
( 牧さん、いいな…… )
三人は彼女の虜になっていた。
すると、神はあることに気が付く。
「あれ? 綾ちゃんもカツ丼なの?
なんか意外だな。女の子ってあまり食べるイメージがなかったから。」
綾は小さい器に、カツを数切れだけ乗せてスプーンで食べていた。
「そうですか?
最初は紳ちゃんとお揃いで、牛丼にしようと思ってたんですけど……
今日は清田くんと同じものがいいかなって。」
と、清田の顔をチラッと見た。
「え、そこまで俺に気を使って……!?」
「うん……」
清田の顔は真っ赤になってしまった。
( 綾……そんなところも、好きだ。)
( 天使みたいだな…… )
すると、照れ隠しなのか清田は丼を持ち上げガツガツとかきこみ、一気に完食した。
「綾さん……
ごちそうさまでした!」
終始笑顔の彼女に目が離せない三人だった。
「「 お邪魔しました。 」」
「うん、また来てね!」
その後、神と清田は先に帰ることに。
「綾ちゃん、またね。
すごく楽しかったよ。
牧さんも……お先に失礼します。」
「ああ、気をつけてな。」
「じゃ、綾さん……
俺、待ってますから!」
「うん……神先輩も清田くんも、
必ず行くから、待っててね。」
パタン‥‥
【第3ミッション】
綾さんとデートする
50%……クリア?
二人が帰宅した直後
綾は牧を自分の部屋に招き入れた。
「紳ちゃん……私……
この間、神先輩に告白……されたの。」
「ああ……知ってたよ。」
「ごめん……フラれるのって、辛いよね。
振る方も、振られる方も……
私は紳ちゃんのことが好きなんだから
断るのが当然なんだけど、
傷付けちゃうよね、きっと……
早くハッキリさせなきゃいけないのに。」
「…………」
「どうしたら、いいんだろう……」
彼女は、ずっと俯いたままだった。
ーー‥
流川や桜木って奴も、きっと綾さんのことが好きだから……!
自分がハッキリしないせいだと、思い詰めていました。
色々我慢してるんじゃないかな……
‥ーー
先日、神や清田が発言していたことを思い出す。
今にも泣きそうな彼女を黙って見つめていた牧は、ゆっくりと話し出した。
「綾……俺は、お前のことを信じている。」
「!」
「俺だったら……
もし断られたとしても、本望だな。
無理して付き合ってほしくはない。
それに……今まで好きだった奴のことを考えていた、想っていた日々は
もちろん嫌なことや苦しいこともあっただろうが、楽しいと感じた瞬間も少なからずあったはずだ。
きっと良い思い出になるだろう。
もしかしたら、次は友として仲良くできるかもしれないぜ。
これは人によるがな……」
と、牧は優しく微笑みながら
隣にいる綾の手をギュッと握った。
「し、紳ちゃん……」
それは男らしくゴツゴツしており、また大きく綾の手をすっぽりと包み込んだ。
「もう、あまり思い詰めるな……」
彼なりに考えた、愛しの彼女への優しい言葉。
綾は心がスッと軽くなった様な気がした。
( こんなに素敵な上司がいるんだもんね、海南が最強なのも納得だなぁ…… )
「うん……紳ちゃん、どうもありがとう……」