出逢い〜告白ラッシュ 編
name change
夢小説設定ここでは名前を自由に入力できるぞ。お前の好きな名前を入れてみてくれ。それにより面白みも増すだろ。
と言っても女性ばかりだが……
ん? 最後だけ男か。奴は、アイツが初めて……
いや、すまん。何でもない。では、よろしく頼む。
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「……しんちゃ……
紳ちゃんに、嫌われちゃった……
もう……どうしたらいいのか、分からない……
分かんないよっっ!!」
ーー‥
事の発端は、数時間前。
三井率いる不良たちのバスケ部襲撃事件により
牧からプレゼントされた大切な時計を壊されてしまった綾。
放課後、街中にある時計屋で修理を依頼しようと歩いていたのだが何者かに呼び止められたのだ。
「ねぇ、そこのアンタ。」
「え……?」
「ちょっと私たちと一緒に来てもらえる?」
「な、何なんですか!?」
「うるっさいわね! いいから来なさいよ!」
ガンッッ!!
「っ……痛っっ……」
路地裏に連れて来られた綾。
壁に突き飛ばされ、頭に鈍痛が走る。
「私たちはねぇ、湘北の流川くんと海南の牧くんの親衛隊。彼らの大ファンなの。
アンタなんでしょ? 最近やたらと色目を使って誘惑してる女ってのは……
牧くんの彼女だか何だか知らないけど、
ハッキリ言って目障りなんだよ!!」
「!!」
綾は何発もビンタや張り手などの攻撃をくらい、傷だらけになってしまった。
しかし意識が朦朧とする中でも、彼に貰った腕時計だけは大事に、大事に守り続けていた。
ー そして
「テメーら、何してる!!」
「やめろ!!」
「「……!!」」
「るっ、流川くん……!?」
「神くん……!?」
「こ……これは違うの。
この子が流川くんや牧くんの悪口を言うから、私たちがおしおきしてあげたのよ!
彼女ヅラしてバスケ部にも何度も出入りしちゃってさ、生意気なのよ!」
突然の彼らの登場にドギマギする彼女たち。必死に言い訳をするが‥‥
「は……? 綾ちゃんが、悪口……?
彼女ヅラしてる……?
いい加減にしろよ……
だからって、
こんなことしていいと思ってるのか!!」
ビクッ!
「とっとと立ち去れ……
退かないと、女だからって容赦しねえ!」
「……行こっ!」
神と流川は怒りを爆発させた。
初めて見る態度と豹変ぶりに威圧感と恐怖を感じ、彼女たちはそそくさと逃げていった。
「……綾ちゃん!!」
「綾……」
彼女のもとへ急いだ彼らはひどく驚いていた。
顔と腕に数箇所におよぶアザなど、目を背けてしまいたいほどのダメージを負っていたのだ。
「……あれ……?
神先輩と、楓くん……どうしてここに……」
「綾ちゃん……大丈夫……?
ひどい傷だよ。とりあえず、病院に行こう。」
「あの……私……」
「何も喋るな、綾……」
「お前が湘北の流川か……
俺は海南の神。神宗一郎。
綾ちゃんは俺が連れて行くから、帰っても大丈夫だ。あとは任せろ。」
「チッ……」
神が綾を抱きかかえた、その時
カミサマの悪戯か‥‥
この光景を一番見られたくない
見られてはいけない、彼の姿があった‥‥
「綾……?」
「牧さん……」
「牧……」
バッ‥‥!
綾は神に回されていた腕を瞬時に振り解く。そしてすかさず地に足をつけた。
「しっ、紳ちゃん……!!
ちっ、違うの! これはっ……」
「何が違うんだ?
そんな姿を見させられて、今さら何を弁解するつもりだ。
……もう俺に話しかけるな。」
「えっ……」
綾の頭は真っ白になった。
牧は一度も振り返ることはなかった。
突如として降り出した雨。
涙がポロポロと止まらない。
満開に咲いた、その花は
瞬く間に朽ち果てた ー