出逢い〜告白ラッシュ 編
name change
夢小説設定ここでは名前を自由に入力できるぞ。お前の好きな名前を入れてみてくれ。それにより面白みも増すだろ。
と言っても女性ばかりだが……
ん? 最後だけ男か。奴は、アイツが初めて……
いや、すまん。何でもない。では、よろしく頼む。
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朝、桜木は近所のとある広場に来ていた。
先日行われた陵南高校との練習試合後、帰り際に突然現れた綾の恋人・牧。
その男の威圧感と幸せそうに笑う綾の横顔が忘れられず、あの日以来ずっと脳裏をよぎっていた。
「あ? なんだテメーは?」
桜木よりも、遥かに身長の低い男が立っていた。
「ぬ……?」
見ず知らずの人物に睨みつけられ、通常時ならば頭突きでも一発お見舞いするところなのだが、ずーんと落ち込んでいる彼はもはやそれどころではなく
「なんだ、何か訳アリなのか?」
ーー
「そうか……そりゃあ辛いよな……
俺の名前は宮城リョータ。
よろしくな、花道!」
「リョータ君……キミはイイ奴だ……!」
「俺の方が先輩なんだから、宮城先輩と呼べ!」
同じ悩みを抱えた者同士、二人はいつの間にか仲良くなっていたのだった。
ー そして、体育館にて。
「え……? 先輩、退院されたんですか?」
「そうなの。そろそろ来るはずなんだけど……」
「「 ちゅーーす!! 」」
「天才バスケットマン・桜木登場!!」
突如、話題の人物が現れた。
「宮城……!!」
「リョータ!!」
「……?」
「!」
「彩ちゃん……♡
君のために戻って来たよ。」
「ハイハイ。相変わらずね。
でも本当に安心したわ。おかえり、リョータ。」
彩子に熱烈なラブコールを送る宮城に、綾はふふっと笑った。
( 彩子さん、照れてるのかな? 可愛い…… )
「待っていたぞ、宮城。」
「ダンナ……ご心配をおかけしました。」
「いいぞいいぞ……!
これで湘北の力量も上がるし、インターハイ予選も難なく突破できるかもしれないぞ!
なっ、春野!」
「ん……?」
木暮は部員がまた一人と増え、期待に胸を躍らせている。
興奮のあまり綾に話を振ったのだった。
「そうですね、木暮先輩!
宮城先輩、初めまして。
マネージャーの春野綾です。よろしくお願いします。
無事に退院できて良かったですね! おめでとうございます!」
綾は丁寧にお辞儀をし、挨拶をした。
「ありがとう。よろしくね、綾ちゃん。
君かぁ、花道が気になってるコってのは……
なるほどね。確かに可愛いな。」
「「 !? 」」
「さ、桜木くん……」
顔を赤くする二人を見て、一人の男が庇う様に 綾の前に歩み寄って来た。
「楓くん。」
「先輩、流川楓っす……よろしく。」
「お、おう。よろしくな。」
この三人の表情や対応を目の当たりにして、どの様な関係なのかすぐに察した宮城だった。
( ふーん。分かりやすいな、コイツら…… )
「さぁ! 練習再開だ!」
「「 おう!!」」
「桜木くん! 今日は、オフェンスでのフェイクを教えるね。」
「おっ、俺もそうしようかと思ってたんだよね。」
「ぬ……フェイク?」
本日の桜木の部活内容は、綾と宮城のダブルコーチによる
相手をその気にさせるフェイク講座。
「うん。ゴール下に来て
さぁシュートを打つぞ! と思わせて
仲間にパス出しをしたり、惑わせる作戦!」
「おお、要は思わせぶりってことですね!?」
「おっ、物分かりがイイじゃねーか。
綾ちゃんの指導のお陰か?」
「そんな、大したことないですよ……!」
その後、二人は見本として実際にその技を披露した。
「おーっ! 綾さん、リョータ君!何となく分かりましたよ!
早速やってみます!」
「桜木くん、頑張って!」
「ハイ♡」
が、桜木は何度試してもフェイクをかけるどころか真っ直ぐに突っ込んで来てしまっていた。
「バーカ。
それじゃあ相手に簡単に見抜かれちまうぞ!」
「ぐっ……ぐぬぬ……」
悔しい気持ちでいっぱいの桜木。
見兼ねた綾は、励まそうと声をかけた。
「桜木くん、ファイト!
最初は誰だって初心者だよ。
この世に天才なんていないと思う。
努力次第で変われるはず……!
どんなに失敗したって、へこたれないで。
その" 経験 "が自分を強くするんだよ。」
「「 !! 」」
「綾ちゃん……」
赤木や木暮をはじめ、部員たち全員が彼女の言葉に反応した。
「あっ……
でも、桜木くんは自称・天才だったね。
何か偉そうに物言ってごめん……
さ、頑張ろ~!!」
「ゔぅ……綾さん……
なんていい人なんだ…
あのジイにはもったいないぐらいだ……」
桜木は何かを思い出した様に、突然ぶわっと泣き出してしまった。
「え……? ジイって?」
( この二人、何なんだ……? )
頭上に疑問符が浮かぶ綾と宮城であった。
( 桜木花道をやる気にさせた……!? )
( 良いこと言うな、春野は……なっ、赤木? )
( ああ、奴にそっくりだ。)
( ……負けねぇ!! )