出逢い〜告白ラッシュ 編
name change
夢小説設定ここでは名前を自由に入力できるぞ。お前の好きな名前を入れてみてくれ。それにより面白みも増すだろ。
と言っても女性ばかりだが……
ん? 最後だけ男か。奴は、アイツが初めて……
いや、すまん。何でもない。では、よろしく頼む。
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外の空気を吸おうとひとり屋上へとやって来た綾。
と、その時
おそらく殴り合っているのであろう、パンチの衝撃音や罵声が鳴り響いていた。
「!?」
居ても立ってもいられなくなった綾は入り口へと急ぐ。
ー すると
「桜木くんに水戸くんに……流川くん!?」
「「 !! 」」
「ぬ……? 綾さん!」
「春野さん。」
「……!」
とんでもない現場を目撃してしまった。
顔面が血まみれになった流川に加え、桜木や水戸、晴子という可愛いらしい女生徒と、まるで見せ物の様にこの光景を楽しんでいる男子らの
姿が。血相変えた彼女は怪我人に話しかける。
「流川くん!? す、すごい出血……!
早く保健室に行って手当てしないと!」
「……別にいい。こんなのほっときゃ治る。」
「ダメだよっ!
ほら、いいから保健室に行くよっ!」
「!」
綾は流川の手を取って半強制的に保健室へと連れて行った。状況がよく掴めなかったが、怪我人を黙って見過ごすワケにはいかない。まるで本能が働いたかのごとく勝手に体が動いていた。
「先生! いらっしゃいませんか!?
……いないのかぁ……仕方ない。」
担当者は生憎、席を外している様だ。
保健室には誰もいない。
綾は流川をベッドに座らせ、救急箱を手に取りテキパキと応急手当てを開始した。止血や消毒をしたのちに頭部には包帯をぐるぐると器用に巻いてあげた。
「ふぅ。これでヨシ……!
流川くん、本当に大丈夫? とりあえず血は止まったけど、絶対に病院で診てもらってね。」
「……どーも。お前、確か同じクラスの……」
「うん、春野だよ。
覚えててくれたんだ? 流川くんって授業中いつも寝てばっかりだからバスケ部に入部したって聞いて、びっくりしちゃった!
ってケガしてるのに急に色々話されても困るよね……」
「……楓。」
「え?」
「入学式の時……素敵な名前だって……
嬉しかった。だから、これからはそう呼べ。」
「え……命令なの?」
「命令だ。」
「ぷっ……ふふっ、流川くんって、あ……
楓くんって面白い人だね!」
「!」
思わず吹き出してしまった綾。
笑われた彼は、ムッと眉をしかめていた。
「ごめんね。だけど呼び捨てはさすがに無理だから、" 楓くん " でもいいかなぁ……?」
「いい。それで。」
「じゃあ、これからはそう呼ぶね。
楓って本当に素敵な名前だと思うなぁ。
風流だし、何か日本人の奥ゆかしさみたいなのを感じさせるというか……
好きだなぁって思ったの。」
「……!」
「顔が赤いよ?
打ち所が悪くて発熱してるのかも……?
ごめんね、楓くんって話しやすいからつい長くなっちゃって……
それじゃ、私はこれで。
早めにお医者さんに診てもらってね。」
じゃあね、と手を振って退室する綾。その姿を流川はぼーっと眺めていた。
( お前のせいだ、どあほぅ…… )