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妊娠8ヶ月にもなり、毎日毎日、散歩する以外は引きこもり生活。
元々アグレッシブな事が大好きなリンにとっては、なかなかストレスの溜まる毎日。
出掛けたい
遊びにいきたい
つまんない
暇だ
こんな、一見大した事のない悩みでも、本人にとっては大変辛いものだったのだ。
クラピカは仕方なしに携帯を手に取り、協会に電話を掛け始めた。
「すみませんが、例の件は全てブハラに丸投げしておいて下さい。前回の借りをここで返せと伝えて頂ければ問題ありません。はい。
会長には一週間後に伺うと……」
何やら猶予を取る方向である内容なのは間違いない。
それを聞いたリンの顔が、雨上がりに虹を架ける空のように、それはもう輝き始めた。
「はい…いつも申し訳ありません、マーメンさん。では失礼します」
丁寧に挨拶をした後、電話を切って、クラピカはリンに手招きをした。
「余り遠くへは行けないぞ。お前が好きな、賑やかで混み合うような場所も外す。それでもいいな?」
『く…クラピカぁ~~~~~!!』
もう用無しとばかりにラタルから離れ、クラピカに跳びつくリン。
その喜び全開の満面の笑顔を見て、ルルも安心したように胸を撫で下ろした。
「じゃあ父さん、母さん、そういう訳で行って来る」
『うんっ!行ってらっしゃ~~~い!!気をつけてね!!』
ブンブンと手を振って見送るリンに、ラタルは内心呆れるしかなかった。
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