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『いいなぁ~、ずるいよ二人ばっかり…』
善は急げ、という訳で
さっそくラタルがリンに報告すると、リンは目に一杯涙を溜めて落ち込んだ表情を見せた。
「城を出て来てから、まだどこにもルルを連れて行ってなかったからな。たまにはと思って」
『私はぁ?私、独りになっちゃうじゃん…
邪魔なんかしないから、私も行っちゃ駄目?』
懇願するような瞳。
ラタルもルルもたじろいでしまうような。
しかし……
「駄目だ。そんな腹で長旅などできるはずがないだろう」
リビングのソファーに腰掛け、読んでいた本をパタリと閉じながら、クラピカが厳しく切り捨てた。
『無茶なんかしないもん!だって淋しいもん!』
「何が独りだ、私が毎日帰ってくるだろう」
『お昼は独りだもん!てかまだ産まれないし、大丈夫だから!お願い、ラタル!連れてって!!』
わぁぁぁん!!
と、久々の号泣。
ラタルにしがみついてボロボロと涙を零しまくるリン。
ここまで酷い有様になるとは思ってもいなかった二人は、顔を見合わせて溜め息を漏らした。
「連れて行きましょうよ、ラタル」
ルルがリンの頭を撫でながら眉を下げて言った。
「嫌だ」
しかし、ラタルはスパッと拒絶した。
「すまない、母さん。この旅行はルルの為のものだ。母さんはまた次の機会に連れてってやるから、今回は我慢してくれ」
『ら、ラタル~……二人の邪魔なんて絶対しないよ!離れて歩くし、泊まる部屋も別でいいし……ご飯だって別でいいからぁ!』
うっ……
なんかめちゃめちゃ可哀相になってきた……
ラタルが顔を引き攣らせ、視線でクラピカに助けを求めた。
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