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珍しく緊張した面持ち。
ルルは不思議そうにラタルを見つめた。
ダリアに告白した時より遥かに度胸がいる
決別であり、覚悟であり、誓いであり
あらゆるケジメであり
新しい道を選ぶ区切り
……さようなら
ダリア…………
「君を愛してる」
「……ラタ……」
愛しいと、今本当に心から思う
君を護る為に、俺の全てをあげるから
君は信じていればいい
ルルは涙腺を崩壊させたようにまた泣き出した。
細い肩を震わせて、両手で顔を覆って。
「これから生涯俺を好きでいてくれるなら…自然なその形を…いつか……」
「ラタル……ラタル………!!」
両腕を開いて胸に飛び込んでくるルルを、ラタルは優しく抱きしめた。
決意してみてわかった
言葉にしてみて思った
抱きしめてみて
自ら、ルルにキスをして
初めて知った
こんなにも、ルルが大切だと
紛れもなく、俺は彼女を愛していたんだと
「返事は?くれないのか?」
「わ……わたし……絶対……ラタルを幸せに……する……!!」
ルルの男前な返事に、ラタルはまた笑いを零した。
新しい物語が始まった瞬間だった。
気付けばルルとどこまでも進んでいく未来の道が
青空の先に広がっていた。
「クロロ!昼飯にしようぜ!」
砂を掘る音
広い地平線の向こうに見える蜃気楼
生温い風が黄砂を運んで目にしみる。
「ああ、今行く」
新しい仲間達の声が空にこだまする。
懐かしい日々を埋め尽くしていくように
リアルが積もってゆく。
リン……俺は生きている
お前がいる空の下で
今日も変わらず、息をしている――――
新章、突入。
じき、相まみえる時まで。
~続く~