ただいま
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その頃、自宅では……
「まだ朝だしな。お茶で悪いが乾杯するか」
「ええ!」
お互いのグラスに冷たい紅茶を注ぎ合うラタルとルル。
「ハンター試験合格おめでとう。これからは仲間だな」
「ありがとう、ラタルのおかげよ」
カツンとグラスを合わせ、同時に一口飲む。
向かい合わせにテーブルに着いている事が新鮮で、少し緊張した。
「試験はどうだった?楽しかったか?」
「怖かったわ!今生きてここにいるのが不思議なくらいよ」
「ははっ!どんな内容だった?」
「んー、お宝探しとか迷路とか…最後の試験はトーナメントでね、私とリンが対戦したのよ!」
「へぇ…で、どっちが勝った?」
「リンが勝ったの。そこでリンの合格が決定して……
でも私も次の試合では勝ったわ。相手が女性で助かった」
「そうか。見たかったな」
悪戦苦闘するルルの姿を想像し、自然と笑顔になる。
「それにしてもラタルこそおめでとう!兄弟ができるなんて、よかったじゃない!」
まるで自分の事のように、本当に嬉しそうに祝福をくれるルル。
「ああ、今から凄く楽しみだ。年が離れてるから甘やかしてしまうかもな」
「リンが心配してたわよ。赤ちゃんにばかり構ってしまってラタルがヤキモチ妬くかもって」
「……誰が……」
言いそう、凄く言いそう
しかも本気で
ラタルは呆れて乾いた笑いを漏らした。
「でもまぁ、あと8年位早ければ少しは妬いたかもな」
「ふーん?ラタルってば、もしかしてマザコン?」
「ばれたか」
「あははっ!ええ?うそー!リンが大好きなの?」
「母親としてって言うより人として、かな。可愛いんだ、あの人。それに俺は独占欲強いしな」
「ふぅん……そっかぁ」
ルルの僅かにトーンが落ちた返事に、ラタルは言ってしまってからハッとした。
きっとダリアの事を連想させてしまったのだろう。
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