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『う~~~……きぼぢわるい~~……』
「大丈夫か?リン」
急遽、乗り換えの空港近辺のホテルに泊まる事になったクラピカとリン。
せっかく試験をクリアして念願のハンターになったのに、具合の悪さで喜びは半減以下だ。
『……またクラピカを見送る毎日が続くのかぁ……』
ベットにふせりながら淋しげに呟くリンを見て、クラピカは申し訳なさそうに髪を撫でた。
「二人で仕事をしながら世界を飛び回るのも、そう遠い未来じゃないさ」
『うん……この子がラタルくらいになるのも、きっとあっと言う間だよね』
新しい命
呼びかけてる
ここにいると訴えてる
『次は女の子かな?女の子欲しいなぁ』
「そうだな。まぁ、どちらでもラタルは可愛がるだろうな」
『ラタルがお兄ちゃんか…凄いね』
「とにかく今は大事にしなければな。無理だけはするな」
リンの手を取り、キスをするクラピカ。
幸せな気持ちに満たされる。
『ねぇ、クラピカも隣に寝て!』
「…まったく、甘ったれだな、いつまで経っても」
『クラピカにだけは一生甘ったれでいてやるんだもん』
「手の焼ける……」
苦笑いしながらも、腕を強く引かれて仕方なくクラピカもリンの隣に横になる。
すぐさまリンの唇が降ってきた。
『クラピカ、私ね、きっと何人子供を産んでも、おばあちゃんになっても…一生クラピカにドキドキしてる』
愛してるより愛してる
そんな絶対的な、奇跡みたいな言葉があればいいのに
二人は布団に潜り込んで、幸せを感じながら抱きしめ合う。
しかし、クラピカがハッとしたように突然起き上がった。
『ど、どうしたの!??』
「……あの二人……今日は二人きりだが、大丈夫だろうか?」
『あの二人って……ラタルとルルちゃん?』
青ざめるクラピカに、リンが不可解そうに尋ねる。
『大丈夫じゃない?子供じゃないんだし……あ、火の元には気をつけるよう電話しとく……』
「そういう事ではない、だいたい子供ではないからマズイのだ。」
『え……………………………………まさかぁ』
長い沈黙の後、リンがヘラッと笑った。
『別にいいじゃん。上手くいったら、それはそれで』
「まだ15だぞ!?相手は姫だぞ!?責任問題になって、あの国を背負わされる事にでもなったらどうする!?」
クラピカの言葉に、リンは具合の悪さも吹っ飛び爆笑しだした。
『あははははっ!ラタルってば、そうなったら国王!?私達も皇太后とかになるのかな!?すっごー!!』
「笑い事ではないっ!」
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