ただいま
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ピンポーン……
早朝から鳴り響いたインターホンに、ラタルは跳び起きて階段を駆け降りた。
リンとルルがハンター試験に合格したとクラピカに連絡を貰ってから二日。
今日はようやく、三人が帰って来る日だった。
相手も確認せず、ラタルは勢いよく玄関を開けた。
「おかえり!!」
「……た、ただいま……」
そこには少し驚いたように目を丸くしたルルが佇んでいた。
ルルが、一人。
辺りをキョロキョロと見回すラタル。
………あれ?
父さんと母さんは?
「ルル一人か?」
「ええ、リンが途中で具合悪くなって……乗り換えの空港でそのまま降りたわ。
明日帰ってくるみたい」
「具合って…つわり?そんなに酷いのか!?」
「真っ青だった。飛行機の中でも吐いてたし」
「………………」
「………………」
「………………」
流れる沈黙。
とりあえず計算され、謀られた状況ではないという事は確からしい。
「……とりあえず、ゆっくりしよう。疲れたろう」
「……ありがとう」
二人で家の中へ入り、大きな玄関の扉がバタンと音を立てて閉まった。
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