残りの半分
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遊びに行こうと電話をするが、こんな時に限ってキルアもゴンも捕まらない。
仕方なくラタルは一人、自宅の広い庭で念の新技研究を始めた。
銛以外の物は今のところ考えていない。
弓矢が理想だったが系統のズレで断念した。
さてさて、しかしながら実践してみると長さに不便がある。
武器にするには相手の得物を受けるに短すぎるし
刺した後の事を考えればまだ短くてもいい位だ。
そうだ、にょい棒のように伸縮自在にしよう!
「………………」
…………………………………………………………………………………………………。
「………やめた。」
無理。無理だ。
とてもそんな気分じゃない。
新技なんて今は二の三の次だ。
「………買い物に行こう」
そうだ、せっかくこんなに金があるのに
服くらい買いに行こうじゃないか
欲しい物ならいくらでもある
普段考えもしないが
挙げてみようと思えば本当に沢山
「……街へ出よう」
ラタルは自分が無意識に漏らしている独り言にも気付かず、着替えを済ませると早々と家を出た。
街へ下りるのは随分と久しぶりだ。
このところ毎日、千客万来の修業三昧で
"あれ"以来の様子を見に来てくれているのか
キルアは本当に頻繁に足を運んでくれていた。
リンの指導ついでにビスケがラタルの相手までしてくれて
全ては家の敷地内で事足りていた。
「そういえばルルを街へ連れ出してやった事もなかったな」
ルル―――
たった今、無事だろうか?
何をしているだろう
恐い思いをしているだろうな
それでも
命
命だけ、あるなら………
思考を完全に奪われ、足任せに歩いていた。
無意識に向かう先は
ひとつしかない。
未だに……いや、あれからまだ三ヶ月―――
ふとどこかで鳴らされた車のクラクションで我に返ると、目の前にあったのは
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