残りの半分
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ド快晴のまっ昼間。
置いてけぼりの青い空。
太陽はその鮮やかな画用紙に大胆な光の穴を開けたよう。
ネガティブな感傷からか、表現も悲観的になる。
「今日で一週間……か」
母さんとルルが試験の為に家を出てから、日々はあっという間のようで、まだ一週間。
二日前、無事に二人が会場に辿り着いたと父さんから連絡があった。
試験官ではないが、父さんも会長に付き添って試験に同行している。
試験が始まってからは連絡が途絶えた。
「命だけは……持って帰って来てくれ……」
独りきりになってから、何も考えられなくなった。
こんなに独りが嫌だと思ったのは
初めてだった―――
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