ルルの決意
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ハンターになる、それ則ち命を懸ける。
試験だけではない、その先が更に重要。
ズブの素人だったルルがハンター協会のトップに頼んでまで念を習得したのは?
「本気か、ハンターになるなど」
「本気よ。ネテロさんに応募も済ませたわ」
「王様は?」
「許可をくれた」
「どうやって」
「許してくれなきゃ海に身を投げると言ったのよ」
「……!お前……」
凜とした表情。
その瞳には後ろめたさなど微塵もない。
本気の覚悟をたたえていた。
ラタルはカッと頭に血が上っていくのを感じた。
ハンターになる為に親を脅してまで……
こいつ……!
「答えろルル!お前……何の為にハンターを目指す!?」
ルルの平然と語る様が許せなくて、ラタルは瞳の色が変わりゆこうとするのを必死に堪えた。
「親心を踏みにじってまで、何故お前は!」
「簡単よ。ラタルと一緒に生きていく為よ」
「なっ……!?
まさか……その為だけに?」
ルルはラタルを睨みつけ、責めるような溜息を吐いた。
「意外と鈍いのね。私がハンターを目指すなんて他に理由があると思ったの?」
「馬鹿な!そんな事の為に……」
「そんな事なんて言わないで!
私にとってはそれが全てなのよ!!」
「早まりすぎだ!頭を冷やせ!」
「早まってなんかない!ちゃんと考えて決めた事よっ」
「考えが浅い!後悔するぞ!」
怒鳴り合いが始まった。
互いに至近距離で、今にも掴みかからんという勢い。
リンはただ黙ってその場に居るだけだ。
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