ルルの決意
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"もう傘はいらないね……"
あのサヨナラから三ヶ月。
「私、ハンターになります!」
祖国に一時帰国し、クリスマスに帰ってきたルル(番外編参照)の大発表。
『無理!』
俺より早く母さんがスッパリ一刀両断した。
『本気だと思うから本気で言うけど無理だよ?』
「何故!?リンなら応援してくれると思ってたのに!」
『ハンター試験は命の危険も伴うもん、そんなん気軽に応援できないよ』
いつになく冷静な母さんが尤もな事を言ってくれるので、俺は傍観者に回ってしまった。
「でもリンも受けるのでしょう?」
『私は子供の頃からちゃんと訓練されてきたもん。念も遣えるし、ルルちゃんとは違うよ』
「あら、それなら心配無用よ!」
自信気な笑みを浮かべて座っていた椅子から立ち上がると、ルルは仁王立ちして拳を握った。
そして……
「ん~~~~っっ」
突然顔を真っ赤にして踏ん張り始めたと思えば、目の疑うような光景が………
「な!?」
『ええっ』
みるみるうちにルルの体が縮んでいく。
背が低く、手も足も小さく、顔があどけなく
時間を戻していくように
ルルの姿が若返っていく。
母さんも俺も、まるで幻でも見るようにあっけに取られていた。
三度程いきんだルルは呼吸を整え、落ち着いた顔で微笑んだ。
「まだ途中だけど……念、習得してきました!」
俺と母さんは顔を見合わせ
何拍も置いてから叫びを上げた。
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