新たな仕事
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ニグナ=リバル、こいつのパターンを洗っていたんだが、行動する時間はだいたい日暮れ時だな。場所は人通りの少ない路地裏。
女性が複数でつるんでいても殺すのは一人。
男連れには手を出したケースはない。
殺した後は頭部だけを持ち去り、大体2~3日毎のペースで繰り返している」
『ほうほう』
ラタルの説明に短い返事を返すリン。
「母さんならどんな手を考える?」
『えっ……………おとり捜査とか……?』
「だよな?それが一番早いと俺も思う」
凛々しく人差し指を立てるラタルに、リンはうんうんと頷く。
「この町で奴は既に二日前、女性を殺している。頃合いはそろそろだ」
『え、じゃあ……私が囮になればいいの?』
「これは俺の仕事だ。俺が一人でやらなければ意味がない。だいたいハンターでもない母さんを巻き込むなど」
『なるもん!次こそなるもん!!』
「とにかく!母さんに何かあったら父さんに合わせる顔がない。囮には」
『!!
ダメだよ!ダリアちゃんもルルちゃんも親御さんから預かった大事な身…』
「誰があの二人を使うと言った!!
……囮には…………………………………………俺がなる………」
長い間の後、物凄い小声でボソリと呟かれた。
『…………はい?』
「俺が、なる」
『何に?』
「だから、囮に」
『……………………………じゃあ……………』
「ダリアには言うな!」
ガタッと勢い良く椅子から立ち上がり、向かいに座るリンの至近距離まで詰め寄ってガンつけた。
「絶対ダリアには言うな!ダリアにだけは絶対知られたくない!見られたら絶対引かれる!」
『ひ、引かないと思うよ?ラタルすんごい美人になるし』
「いいから絶対内緒にしてくれ!!
言ったら今度こそ、そのお喋りな口を縫うからな!!」
ラタルの眼光に今回ばかりは恐ろしいまでの本気を感じ、リンはコクコクと是否もなしに頷いた。
『あはは……あんなに嫌がってたのに、女装に縁があるね』
「嬉しくない…それより服を貸してくれ、なるべく大きめの。遠目でも女に見えるようにカツラも用意して欲しい」
『これは?』
リンが自分の引き出しからブラを取り出し、ヒラヒラと靡かせた。
「………ぐはっ!!」
思いだしたようにラタルは愕然と倒れ込んだ。
・