新たな仕事
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「お、おい!大丈夫か!?」
「ダリア!」
ラタルとルルが一斉にダリアを支えようと手を延ばした。
ダリアは顔面蒼白だ。
『ダリアちゃん!?どうかしたの!?』
クラピカの見送りを終え、リビングに戻って来たリンもびっくりしてダリアの傍へ駆け寄る。
「リンちゃん!リンちゃんはどうして好きな人を引き止めないで見送る事ができるの?」
『えっ!?』
「危険なんでしょ、ハンターって、A級首なんて…死ぬかも知れないじゃない!なんで……なんでそんな事!!」
今にも泣きそうに、縋るようにリンを問い詰めた。
ラタルもルルも口を閉ざしたままだ。
「ねぇ、どうして!?毎回、これが最後かもしれないって、それでも見送るの!?会えないかも知れないんだよ?なんでそんな事……」
『落ち着いて、ダリアちゃん!
私は確かに毎回泣いちゃうけど、これが最後なんて一度も思った事ないよ!クラピカを信じてるから!』
「でも怖くないの!?」
『怖く…ないと言えば嘘だよね。でもね、私…私も、もうすぐハンターになるの』
「………え?」
ダリアの瞳に溜まっていた涙が一雫、床にパタリと落ちた。
『私もハンターになって、クラピカと一緒に仕事をするの。もうすぐ見送るのも終わりだから…だから頑張れるの』
「………そんな……なんで……」
『ハンターは素晴らしい仕事だから。危険だけど、それ以上に魅力がある。みんなが魅せられる。
私もその世界で生きたいって思ったんだ』
決意を携えたような強い目に、ダリアは言葉を失う。
信じて、待てって言うの?
信じれば、待てるって言うの?
信じて、帰って来なかった時は?
そんな事、考えちゃいけないの―――?
ルルが心配そうに何か声をかけてくるが、返事もできないほどにショックだった。
リンも慰めの言葉が見つからず、黙ってダリアの背中を撫でた。
『…さて、ラタル!策は練れそう?』
「あ?ああ……今ホシの犯罪歴を見ていたところなんだが……」
ラタルはリンに資料を渡し、相談を始めた。
「ダリア、顔色が悪いわ。少し休みましょう」
ルルがダリアの体を支え、2階の部屋へと連れて行く。
ハンターという仕事に対してのダリアの反応は余りに予想外で、ラタルにも不安な気持ちが生まれていた。
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