新たな仕事
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『おはよー!早いね、二人とも!』
「おはよう、リンちゃん」
「おはようリン」
爽やかに朝を迎える三人。
「クラピカさんは?」
『今日からまた仕事で家を空けるから準備中!
めちゃめちゃ淋しいけど、二人がいてくれるから嬉しい!』
眉を下げながらもリンは笑って二人に礼を言う。
『それよりラタル起こして来てくんないかな?
実はああ見えて朝が苦手でさ、いつも家にいる時はお昼前まで寝てるんだ』
「そうなの?なんか意外…」
「城でもそうだったわ!熟睡すると何かしても目を覚まさないの。だいたい寝るのが遅いんですもの!」
「よ、よく知ってるのね…」
ルルの話すエピソードにダリアが顔を引き攣らせる。
「一緒に寝ていたの。私、ラタルが女だと思っていたから」
「一緒に!?」
シ―――――ン………
一瞬にして気まずい空気になってしまった。
ラタルがルルに仕えていた事しか知らなかったダリアは、ラタルが自分に隠していた事実が他にあった事に内心愕然どころではなかった。
『さ、さぁさぁ早く!ラタルも今日から仕事だから早めに起こしちゃって!』
事態の収拾に焦ったリンは無理矢理二人の背中を押して促した。
「さ、行きましょダリア!」
天真爛漫なルルに手を引かれ、ダリアは半ば放心状態で2階まで引きずられて行った。
ルルはラタルの部屋のドアに耳を付けて様子を窺ってみるが、どうやら本当にまだ寝ているようだ。
ノックもせずにソーッと部屋に侵入する。
「ダリアも早く」
手をこまねかれ、ダリアもドアに隠れて覗いてみると……
ドキ。
寝てる!
ラタルがベットの上で仰向けになり、片膝を立てて片腕を額に乗せた状態で、寝ている。
寝顔なんて初めて見るダリア。
我慢できずに誘われるように部屋へ入って傍へ近づき、じっと眺めてみる。
「可愛い……」
思わずポロリと口から零れた。
「ホントね。だって疑わなかったもの、女だって」
ルルと二人、ベットの脇に並んでラタルの整ったお行儀の良い寝顔に見とれた。
……ルルちゃんはいいな
こんな寝顔を同じベットの上で
すぐ傍でずっと見てたんだよね
私より先に知ってたんだよね
ああ……ラタルくんを好きになって
私はどんどん醜くなっていく気がする……
「ダリアはいいわね…」
「……えっ?」
不意に自分が思っていた事をルルが以心伝心のように呟いた。
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