一触即発?
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その時だった。
コンコン
「入りますよ」
ノックの後の返事を待たずして、ラタルが勢いよく扉を開けて部屋に入って来た。
「ラタルくん!」
「ラタル!!」
「!!……ダリ……」
『ラタル~~~!!会いたかったぁぁぁ!!!』
ダリアより、ルルより、
リンが真っ先にラタルの胸に飛び込んで抱きしめた。
「母さんっ!」
『もう連絡もくれないし心配してたんだよ!
クラピカも最近また忙しくて一人ぼっちばっかで淋しかったんだから!』
ぎゅ~~~~~~っ
「ちょ、放せ、わかったから、苦しいっ」
出遅れたダリアとルルがぼんやりとその様子を見ている。
『あ、ごめん、つい嬉しくなっちゃって!
はい、次の人どーぞ!』
十分な抱擁を済ませ、順番を待つ方々へラタルを回す。
「ど、どうぞと言われても……」
ダリアが赤面する。
目の前に、会いたかったラタルがいる。
離れていたのは一月もないのに、またラタルは一段と大人っぽくなっている。
ラタルも久しぶりのダリアの姿に、ただ黙って見入っている。
見つめ合い、自然と互いに歩み寄って
「ダリア……」
会いたかった!
そんな想いが溢れ出して、ダリアの体を引き寄せようとした時
「ラタル!!私ね、いい事思いついたのよ!!」
二人の間にルルが割って入り、明るい声で言った。
「いい事?」
再会の邪魔をされ、訝しげにルルを睨むラタル。
「そう、私達ね、友達になったの!!」
「ええっ」
まだ「うん」って言ってないのに、勝手に友達になってました。
「へぇ……そうか、それはよかったな」
何故かラタルも少し嬉しそうな様子。
視線をダリアに向けて小さく頷いた。
「友達が増えるのはいい事だな、ルル。ダリア、ありがとう」
「ううん……別に……」
なんで彼女の事でラタルくんがお礼を言うの?
それに……ルルって呼び捨て……
ダリアは不意に不安になる。
「それでね、ラタル!私とダリア、二人とも貴方を愛しているから、二人でラタルの妻になる事にしたの!!」
本当に嬉しそうな笑顔で、「ね?」とダリアに相槌を求める。
本人、至って悪気もなく真面目だ。
.