朱い髪の小さな天使
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街を過ぎて
懐かしい田園と
よく散歩した、母さんの大好きな並木道を通って
坂を上れば、見晴らしのいい高台にある我が家
世界にひとつ
俺の帰る場所
ああ、会いたい
会いたい会いたい会いたい!
「みんな!」
長い坂を全力で駆け上がり、頂上に辿り着くと
一陣の風がザァッと通り過ぎた。
心地いい…………
ん?風?
今何か小さくて赤い物が、隣を過ぎて行ったような………
『こら待ちなさい、ルビー!!!』
これぞ懐かしい、母さんの甲高い叫び声。
バターンと力強く玄関を開け放ち、勢いよく飛び出して来た。
え、ルビー?
まさか今行ったのが?
慌てて振り返ると、走り去る小さな後ろ姿が、その体に見合わない猛烈な速度で遠のいていた。
「る、ルビー!?」
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