一触即発?
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「好きというなら私だってラタルが好きだわ。
ラタル以外の男の人は嫌いなの。
貴女は大丈夫なのでしょ?私は本当に無理なの!」
「私だって無理です!ラタルくんに嫌われたら私、きっと一生独身です!」
「えっ…」
ダリアのその言葉に、ルルの顔色が変わった。
「貴女も…ラタル以外の男性は駄目なの…?」
「………?当然です」
「なんてこと……」
ハァッと嘆きの溜息を漏らし、両手で顔を覆ってしまった。
ダリアもラタル以外の男性は苦手。
ラタルしか愛せない。
自分と同じ。
どうやらルルは大変な誤解をしてしまったらしい。
「それは……かわいそうに……」
「えっ?」
「何とかしなくてはいけないわ……」
独り言をブツブツと始めるルル。
リンもダリアも不可解そうに顔を見合わせ、首を傾げた。
『ルル姫様、どうしたんですか?』
「お母様……」
グッタリと疲れ果てたようにやつれた様子。
急な変わり振りに戸惑う二人。
うーん、うーん、としばらく悩み抜いて、ルルはついにある決心をした。
「仕方ないわ………………………………………
二人でラタルの妻になりましょう!!」
漫画のようにポンッと手を叩いて、人差し指を立てながら提案した。
「『え……ええええっっ!!??」』
リンとダリアは寸分違わぬ驚きの声を上げ、同時に立ち上がった。
「なんでそうなるんですか!?意味がわかりません!!」
「意味ならわかるでしょう?言葉のままよ」
ルルもおもむろに立ち上がり、ダリアの側に寄って手を握った。
「な、何です?」
「貴女も辛かったのね、かわいそうに…わかるわ、私にも。どうか仲良くしましょう」
ウルウルと瞳を滲ませてルルはダリアを見つめた。
ダリアはわけもわからぬまま何も言えずに固まってしまう。
『あ、あの、ルル姫様、私達の国では一夫一妻なんですけど……』
「じゃあ仕方ないから皆で城に入りましょう!
そうよ、二人でラタルを支えていけばいいんだわ!私達、きっとお互いの心を解り合えるわ…素敵な友達になれる!」
嘆かわしく泣いた後は、キラキラと嬉しそうに満面の笑顔を見せるルル。
………ついて行けない………
わけわかんないっ!!(汗)
助けて、ラタルくん―――――!!
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