一触即発?
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『ラタルの……妻?』
いきなり現れた見知らぬ美女の、わけのわからない宣言。
リンとダリアは茫然としながら、真っ白な頭で返す言葉を探した。
が、見つからない。
ルルはソファーに掛けている二人を見比べて眉を寄せた。
「……どちらがラタルのお母様?」
ダリアに15歳と騙って疑われもしなかった三十路過ぎ。
そのルルの質問にパァッと表情を輝かせた。
『うふふふ!私です!!母親に見えないかな?
えへへ~なんか若いって言われてるみたいで嬉しいっ!!』
一瞬前の緊迫などとうに忘却の彼方へ。
ご機嫌MAXまで昇りつめる単純さ。
「貴女がラタルの!?な……失礼ですけど、おいくつでラタルを授かったのですか?」
『17の時に生みました!』
「まぁ……」
ラタルの年齢と合わせてザッと計算し、更に驚愕。
何を食べたらそんな姿のまま時を止められるのか。
「そうですか…。お母様、ラタルをこの城に遣わす事をお許し下さってありがとうございます」
『あ、いえそんな!お仕事ですから!』
って、ひゃー!!
こんな事言われるって事は、やっぱりこのコがラタルのお姫様!?
思わず感動と緊張が同時にやってくる。
ルルと名乗る少女はニッコリとリンに微笑むと、今度はダリアを見遣った。
放心状態だったダリアが、ぶつかった視線によってハッと目を覚ます。
「という事は、貴女がラタルの恋人ね?」
「……ダリアといいます」
ルルの瞳にメラッと炎が上がるのが見えた。
ダリアも臆さずに真っ直ぐルルを見つめ返した。
負けるわけにはいかない!
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