緋色の空
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短い日々の中にも宝石を散りばめたような
眩しいルルとの思い出
灰色の髪の感触と
気高い紅の瞳
満足そうな笑顔
クロロとの長い旅
ただ隣にいてくれた温もり
綺麗な物も汚い物も、残酷な物ですら
クロロがいたから、目を逸らさずに見つめる事ができた
過ぎてしまった欠け替えのない日々が、一番星の輝く空に映っている。
気付けば、頬を流れ落ちる涙。
切なくて
愛おしくて
言葉にならない想いが溢れて
涙が止まらなくなった。
「人は……儚いな」
「……うん、そうだな……」
シークと二人で、飽く事なく空を見上げた。
とても穏やかな気持ちだ。
誰かに優しくしたいと、心から思った。
この世界に生きる全ての人々が幸せであればいいと、切に願った。
そして誓った。
この手が届く大切な人達を、自分の全てで守っていこうと
二度と傷付けたりしないで
悲しい想いをさせないで
大切にしよう
幸せになる為に生きよう
人はその為に生まれて来たのだから――――
「なぁラタル」
「ん?」
「いつか……俺がハンターになったら、一緒に仕事しようぜ」
「へぇ、いいな。しよう」
「バディ組もうぜ!ラタルと俺の、無敵のバディ!」
「ふ。楽しそうだな。組んでやらんでもない」
「へへっ。絶対な!」
「それにしても、まだ受かってなかったのか……」
新しい約束が、明日へ希望の光を射す。
ここからまた始まっていく道を
今ようやく一歩、踏み出した。
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