緋色の空
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「お前は死後の世界を信じるか?」
つい最近の事だった
脈絡なく唐突に、クロロがそんな話を持ち出した
「……幽霊の存在か?それとも天国や地獄の話?」
「簡単に言えば魂の存在だ」
「………」
否応なくルルの事が浮かんで
多分、凄く嫌な顔をしてしまったと思う
そんな俺に構わず、クロロは言葉を続けた
「俺は信じてるんだ。人間は死んでも肉体のない状態で、生前と同じように魂はこの世界に"生きて"いるんだと」
何をいわんとしているのか正直わからなかった
下手な慰めだろうか、とも思ったが
俺が返事を返さなかった為、その話はそこで終わってしまった
今思えば
何でもいいから、自分の思いを口にしていたらよかった
俺はいつもそうだ
後になってから、取り返しのつかない事に気づいて
救いのない
後悔に苛まれる
永遠の別れに、泣く事になるのだ
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