冷たい指
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崩れ落ちるのは時間の問題だとわかっていた。
一秒でも早くシークを逃がす事を考えた。
案の定、その瞬間はやって来て
屋敷が崩れる間際、シークが無事飛び降りたのが見えてホッとした。
耳が裂けるような轟音の後、自分の体ごと床が抜け
浮遊感と共に
ゆっくり
ゆっくり
全てが落ちていった――――――
革命集団の一人が自供した爆弾の数だけ爆発が終わり、駆け付けた消防隊員達が消火活動を始めようとしていた。
その慌ただしい中、警備の者を振り切ってルルはあっという間に屋敷の中へと飛び込んで行った。
「おい、誰か止めろ!」
敵に手痛くやられてしまい、動ける者の方が少ない程。
門を守っていたゴンが無傷なのが嘘のようだ。
止めろの声に応えて動く者はなかった。
屋敷はまだ火の海。
未だに所々で壁や柱が崩れる音がする。
「ラタル―――っ!ラタル――――!!」
肺を刺すような黒煙に噎せ込みながらも、ルルは必死にラタルを探した。
ろくに数メートル先も見えない中、何度も声を振り絞った。
そして……………