それぞれの闘い
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「よし、出れたぜ!あ、庭の猛獣も撤収してる、よかった!」
「早く飛び降りろ。少し奥にプールが見えるだろ?腹に障らないよう、そこまで頑張って跳べ」
「わかった!!」
シークはベランダの手摺りに乗り、痛む腹に鞭を打って決死のジャンプ。
背中でまた爆発が起きた音を聞き、首だけで振り返りながら爆風を浴びた。
「ら…ラタル―――!」
「……何……あれ……」
すぐ側の高いビルの屋上から、屋敷の様子を見ていたルルとナーリン。
「嘘!!どんどん爆発してるじゃないか!
シーク達はもちろん逃げたんだよね!?」
手で顔を覆い、真っ青な顔で震えるナーリン。
しかし、ルルはそんなナーリンを置いて走り出した。
「ルルちゃん!?」
慌てて後を追い、屋上から出口までの長い長い階段を下る。
「ちょっとルルちゃん!あそこ行くの!?」
「ラタルはいるわ!わかるの。
……まだ……あの中にいる!」
「い、いたとしてもルルちゃんは入れないって!封鎖されてるよ!」
「私は行く!ラタルの元へ、絶対行くから!
ラタルが待ってるの!」
―――大丈夫
ラタルにはあの念糸がある
でも
こんなに早く、あの念糸が役に立つ日が来るなんて思ってもいなかった
ああ、ラタル
どうか無事で
私達が離れない為に
どうか無事でいて――――――
~続く~