退路なし
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その日からラタルはルル王女の部屋で共に生活する事になった。
姉達には「恋仲になっても構わない」と輝かしい瞳で言われた。
恋人がいるとハッキリ伝えると、非常に残念そうな反応をされた。
「わっ……王女!
着替えならあちらでお願いします!!」
「いや、王女……さすがに風呂は別で……」
「ていうか気軽に抱き着かないで下さい、王女!」
「ちょ、どこ触ってるんですか、王女!!」
「王女―――!!」
たった一日の共同生活で、ラタルはもうクタクタだった。
「ラタルって神経質なのね。もっと気楽に生きなきゃ疲れるわよ?」
「……そうですね」
「そしていい加減、敬語は無し!公表もしているのだから皆の前でもルルと呼んで!」
「……………」
泣ける程に疲れる。
この心労はハンター試験や訓練の比じゃない。
そして更に………
「さ、そろそろ寝ましょうか!」
王女が先にクイーンサイズのベットに飛び込んでラタルに手招きする。
予想通りだが、やはり肩が落ちる。
「……私はソファーで
「駄目よ!!一緒に寝るの!
いいからいらっしゃい!」
相手も返答を予想していたらしく、言葉を途中で遮られた。
…勘弁してくれ
こんな事知られたら、もうダリアに合わせる顔がない…
「こんなに広いベットなのだから遠慮はいらない。ソファーより寝心地はいいはずよ」
多分、何を言っても聞き入れてはくれないだろう。
ラタルは諦めてルルの隣のスペースに腰を下ろす。
「寝ないの?」
「寝ま……寝るよ」
「眠れないならお話しましょうか?
私もまだ気分が良くて眠れそうにないの!」
「ああ……」
ルルも体を起こし、二人してベットの上に座った。
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