それぞれの闘い
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「黙ってなんかいかせないからっっ!!」
部屋のドアを開けるなり、いきなり目の前で仁王立ちして待っていたルル。
何事かと引いていると、ルルの後ろからシークとナーリンがひょっこり現れた。
「あっ、お前らっ…」
「ごっめーん!ナーリンが絶対言った方がいいって言うからさぁ~!」
「駄目じゃんよ、ラタルくん!フェアじゃないよ!」
ヘラヘラと悪びれもなく謝るシーク。
プリプリと怒ってみせるナーリン。
「……関係ないだろ、お前達には!勝手な事を~!(怒)」
言えばついてくると聞かないだろうから、俺だって仕方なく黙っていようと決めたのに
人の気も知らないで…この呑気夫婦め!!
「ラタル……私、よくわかったわ。ラタルがどれだけ私を信用してないかって事」
「違う!別にそういうつもりで黙っていた訳では」
「そうだよ、ルルちゃん!こいつはルルちゃんを心配していただけで!」
「そうよ、巻き込みたくなかっただけだって!」
「でもっ!もし仕事先でラタルに万が一何かあったら、何も知らない私がどんな思いをするかって考えてないんだわ!」
「それはそうだ!やい、ラタル!その辺はどう説明すんだ!!」
「何もないって保証あるの!?ルルちゃんに約束できるわけ!?」
「だからそれは」
「そうそう、それはそれ、これはこれ!」
「お互い色々事情があるってのよね!」
「いやだから……」
「うんうん」
「言ったれ言ったれ!」
「って……うるさ―――――――いっっ!!!(怒)」
ペイッ
シークとナーリンを部屋から放り出し、ピシャリと扉を閉めた。
「おい、ひでーよ相棒!」
「ああ~ん、続きが気になるっ!」
二人のボヤキに内側からドアを蹴るラタル。
やっと邪魔者がいなくなり、ラタルとルルは真っ直ぐ向かい合った。
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