星と街明かりの境界で
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すぐに折り返し詳細を聞く為、ネテロに電話をかけた。
予告された決行日時と、予告を受けた政治家の名前を聞き、奇襲を待つ場所の地図をメールしてもらう。
ラタルの他に熟練ハンター五人も来るらしい。
相手はおそらく六人。
女もいるとの事。
「狙われるのは法務大臣か。門前は軍に護らせ…って一度失敗しているのにか?
庭には大臣が飼っている猛獣を放つ。
俺達は大臣の傍で待機する最後の砦という訳か」
どう思う?と、クロロに意見を求める。
「そうだな…話を聞いただけだが、相手は相当連携が取れている。
打破するには即席のチームじゃ危ういな」
「…熟練のハンターを他につけるという事はおそらく俺はおざなりだ。
だが、それに甘えさせてもらうつもりだ。むしろそれ以上の働きをしてみせる」
感情的な緋色と相反して、冷静な声でラタルは言った。
「守れるのか?」
主語を抜いたクロロの言葉の真意は悟るに難くなかった。
「もちろん。会長からの達しでルルは関わらせるなとあったが、言われるまでもなく彼女は連れていかない。
……俺は俺の仕事をする。ハンターなのだから」
凜とした強い瞳。
瞬間、リンと重なって見えた。
そう
あれは、クラピカへの愛情を強く語り、自分を拒否した時だったか―――
それすらも、今は懐かしい……
「そうか。ならば護れ。大切な者と同時に、何より自分を。
あいつを……決して泣かせるな。わかったな」
ラタルの肩を強く掴み、漆黒の双眼は射抜くようにラタルを見つめた。
「わかった。その代わり、あなたも…クロロも協力してくれないか」
「俺は世の為に誰かを捕らえる気もない。資格もない。
だが、一応何かわかったら連絡を入れよう。
リンの……為にもな」
「しつこいほどの愛情だな」
ラタルの呆れた言葉に、クロロはその通りだと笑った。
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