星と街明かりの境界で
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彼の話をする時は
決まって母さんは優しい顔をしていた
『クラピカの家族は、みんなクロロ達が殺したんだ。ラタルのおじいちゃんやおばあちゃん……他の仲間達もみんな。
……でもね、凄く変わったんだよ。
人は変わる事ができるんだってクロロが証明した。
凄く、大切にしてくれた――――』
想像だけは飽きるほど巡らせた
父さんの敵
母さんを愛した人
いつか
会えるような気はしていた
「大きくなったな。と言っても、生まれてからは初めて会ったんだが」
髪に延ばされる手に違和感を覚えない。
穏やかな瞳に釘付けになり見つめていると、クロロはポンッと頭を軽く叩いた。
「今、幾つだ?」
「……15になった」
「そうか。あの頃のリンと同じ歳だな。俺も歳をとるはずだ」
何を思いだしているのだろう
嘆かわしい言葉を
優しい優しい微笑みで
彼は言うのだった
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