昂まり、静まり
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最初は渋々だった会食だが、四人は意気投合して楽しいディナーの時間を過ごした。
味自慢とうたうだけあって、料理も酒も最高だった。
「ふー、お腹一杯!もう一回温泉入ろうかな!」
ナーリンが思いきり伸びをしながら言うと、ルルも隣に並んで腕を絡ませた。
「私も行くわ!」
「よし!一緒に入ろう!」
連れの許可も取らずに、ナーリンとルルは仲睦まじく温泉へ直行してしまった。
「なーんだよ、つれねーなぁ~!ラタル、俺らは部屋でもうひと飲みしようぜ!」
「ああ、そうだな」
シークとラタルはのんびり売店に酒を買いに行く。
「なぁラタル~~そういやお前、あの彼女とは別れたのか?ハンター試験に連れて来てた……」
「……いや、彼女ではない。冗談でも止めてくれ」
「あはははっ、冗談だよ!なんか似てたもんな、お前ら!カワイイ妹で羨ましいぜ!」
「誰が妹!?俺があれより老けてるとでも言うのか貴様!(怒)」
心外すぎるシークの言葉に、鋭い視線で睨みつけながら胸倉を掴むラタル。
「はえ~、母親!?そりゃ誰もわかんねーから!(笑)
それよりさ、明日俺ら有名な都市遺跡を見に行くんだけどお前らも行かね?」
「遺跡…か。いいな」
「よし、決まり!朝7時出発な!」
「10時で。(チェックアウトギリギリ)」
「なんで!?遅っ!!」
「起きたくない。それだけの事」
By・シァウアプフ
「は~~癒される~~!」
「ホントね!溶けそう」
女二人は優雅に温泉。
露天風呂に浸かりながら立派な満月に見とれている。
ふと、手ぬぐいで頬を拭うナーリンの左手に、ルルはある物を見つけた。
「それ…指輪じゃないわよね?何?」
「え?ああ、これね。念を込めたただの紙紐。
ずーっと一緒にいられるようにってね!
シークの指にもついてるのよ!」
「うそっ!念ってそんな事もできるの!?」
ルルはナーリンの手をガシッと握りしめて、その紙紐を凝視する。
何やら見た事のない文字が書かれている。
「ねぇ、これってどんな念でも込められるの!?」
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