昂まり、静まり
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ルルの鼓動が異常な程に俺の体を揺らす
いつも心地よかったはずのルルの体温が
柔らかな肌が
優しい香りが
容赦なく眩暈を誘って、惑わされる
「ルル……頼むから……離れてくれ……」
苦しくて堪らない
我慢をする事が辛くて
自らの未熟さを呪いながら、声を振り絞る
「いやだ……ラタルの側から離れたくない……」
切な気な声が更に胸を乱す。
込みあげる愛しさに腕を留めていた理性の箍が外れ
堰を切ったようにルルの体を強く強く抱きしめた。
胸の上にいたルルを反転させて下敷き、噛み付くようなキスをした。
ルルの腕がしっかりと背中に回され、深くなる口付けが激情を昂ぶらせる。
抑え
きれない―――
「ラ…タルッ……」
ルルが吐息混じりに名前を呼ぶ。
何度も
何度も――――――
"――ラタルくん―――"
「……っ……!!」
鮮明に耳を掠める声が幻だと気付いたのは
勢いよく飛び起きて、自分の体が床に放り出された衝撃を感じた時だった。