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その笑顔を見て、ルルは戸惑いながらもその胸の内を悟った。
そして同時に思う事もあった。
ラタルが欲してくれるという喜びと
自分も欲しているのだという自覚――。
「やっぱり…一緒に寝ましょう」
ギシッとベットの軋む音と、ルルの近付く気配。
再び閉じていた目を開け、確認すると
見下ろすように真上にルルがいた。
ラタルの頬に手を宛て、気持ちを込めてキスをする。
内心は少しの苛立ちも携えながら、ラタルはそのキスに応えるようにルルの頭に手を添えた。
ところが、唇から離れたルルがそのままラタルの首筋に降りていく。
「!?おいっ……」
驚いてルルの肩を掴み、引きはがすが、ルルは身を預けるようにラタルの胸に顔を埋めた。
「……一緒にいるには、何をすればいいの?」
「ルル……っ」
「片時も離れたくないの。だから……ラタルが心配してる事、取り除いてあげる!」
ラタルの心臓が聞いた事もない速さで波打っている。
その胸に耳を宛て、鼓動を聞きながらルルは静かに微笑んだ。
愛しい音
私を好きだと
懸命に叫んでるのが聞こえる
涙と一緒に想いが溢れて溢れて
もどかしいほどに力一杯、ラタルを抱きしめた。
我慢の限界だと苦しそうに呟き、応えない腕にも愛しさだけが募った。
この世界に生まれた意味を
神様
私は初めて知りました
今、彼の鼓動に見つけたのです。
~続く~