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ひとまず片方の部屋にやって来た。
荷物を置き、ラタルはベットに身を投げて深い溜め息をはいた。
「……お前……何のつもりで………
いや、いい。とにかく明日以降は声を小さく頼む……」
余程こたえたのか、ぐったりと横になったまま目を閉じるラタル。
「……だって、二部屋って」
「当たり前だろう。一緒に泊まるやつがあるか」
「何故?城では一緒に寝てたじゃない!ラタルの部屋でだって、一度一緒に寝た!
なんで駄目なの!?」
「……ルルと気持ちが通じてからは一緒に寝てない」
「………え?」
ラタルの言葉にしばし記憶を手繰るルル。
……そういえば……
一緒に屋根でお酒を飲んでも、そのままラタルの部屋で寝ようとしたらいつも追い出されていたっけ
寝付きが悪くて一緒に寝てと頼んだ日も、機嫌悪そうに断られちゃって……
「付き合ってるなら尚更一緒に寝たっていいじゃない!」
「あー…絶対何もわかっていないだろ、お前」
「何を?」
「好きじゃない時は何もしようと思わない。だが好きな相手なら違う」
ラタルはゆっくりと目を開け、立ち尽くしているルルを見た。
「好きだから……」
そこで、言葉を止めた。
ルルは知っている
知らない訳じゃない
しかし、昔ルルの心に傷をつけた男達の一人が、あわやその体にまで傷をつけるところだったという
きっとルルの中で、俺は"男"の中に入っていないのだろう
欲など持たない、きっとルルの中で綺麗なものに作り上げられている
「……とにかく、部屋は分ける。寝る以外はずっと一緒にいよう」
ルルを見つめ、ラタルは優しく微笑んだ。
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