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中心街から駅二つを挟んだほどの田舎に降り、二人は泊まるホテルを探した。
「あそこは?キラキラしてる。綺麗。まっピンク」
「……いや……まぁ、とにかくルルは俺についてくればいい」
指をさした場所がどのような所かも知らぬまま、またまたルルは首を傾げる。
「この辺りでいいか。なかなか良さそうだ」
近辺で1番大きなホテル。
温泉を売りにしているらしく、一流シェフの作るディナーも自慢だと書いてある。
客も多い。
「よし、ここにしよう」
「え~、ピンクのホテルの方が可愛いわ」
「いいから来い」
何やら怒っているような声。
ルルはプックリ頬を膨らませる。
受付で必要事項を記入し、ラタルはチェックインを済ませてロビーで待つルルの元へやって来た。
「行くぞ」
見ると、手に持っているカードキーは二枚。
「……それ、鍵?」
「珍しいか?大声上げるなよ」
「なんで二枚?」
「俺とルルの分」
そう言って一枚をルルの前に差し出すラタルに、ルルは釘を刺されたにも関わらず、叫びを上げた。
「ええええっっ!?」
「わ、馬鹿…っ!!」
慌ててルルの口を塞ぐラタル。
当然ながら後の祭で、既に注目の的。
「お前~~~(怒)大声を上げるなと言っただろう!」
「何で二部屋なのよ!せっかくの旅行なのに、別の部屋に泊まる気!?」
「わかった!わかったから部屋へ行こう!
とりあえず部屋で話そう!」
周囲を行き交う客達や、受付嬢まで笑っている。
穴があったら入りたい位の気持ちだが、穴がないのでラタルはルルの首根っこを掴み、風より早くその場を去った。
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