ラタルの恋物語2
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その夜、クラピカが仕事を早く切り上げて帰宅し、久しぶりに三人で食卓を囲んだ。
『ラタルってばホントに肩幅とか広くなっちゃって!
クラピカと変わらないんじゃない?』
かいがいしく二人に料理を取り分けてやりながらラタルの体をまじまじと見るリン。
「そりゃあ、あれだけ鍛えればな。
でも天空闘技場では後一歩で腕を失うところだった」
「天空闘技場か。まだ行った事がないな。お前は何階まで行ったんだ?」
「ゴン達に出された条件通り、200階クラスまでクリアしたよ。
200までは楽勝なんだ」
『ふーん、お金も貰えるんでしょ?ラタルはいくら貰ったの?』
「4億くらい。」
『よっっ……!!!??』
思わずサラダボールにトングを落とし、クラピカが傾いた料理を受け止めて冷静に零れるのを阻止した。
「いずれは寄付するつもりだがまだ仕事も見つかってないし、しばらく手元に置くつもりだ」
「そうだな。ハンターは仕事、移動、交渉、あらゆる場面で金が要る」
『だだだだからって4億って!!?
危ないじゃないの!まだ子供なのに!!』
「母さんよりは大人だ」
決まり文句を返すラタル。
リンは予想もしなかった大金をラタルが所持している事実に体が震える。
「あ、旨いな、このピザ手づくり?」
『それよりラタル!』
そんな大金、子供が持ってるなんて不良に!
「これからどうするんだ?仕事の宛てはあるのか?」
クラピカが先に口を開き、リンはタイミングを逃して口をパクパクさせた。
クラピカの質問にラタルが静かに首を振る。
「一応お前もハンターライセンスを所持している訳だから仕事などいつでも見つかるだろうが、目指しているのは……やはり賞金首ハンターなのか?」
賞金首(ブラックリスト)ハンター………
以前、クラピカ自身が蜘蛛を捕える為に目指したハンターの専門。
リスクと同様、見返りも大きい。
「いや、確かに賞金首ハンターはやり甲斐はありそうだが俺は専門は持たないつもりだ。
広い世界を隈なく見て回りたい。
自分には限界はまだないと信じているから確かめてみたいんだ。
自分が生まれてきた意味は自分で見つけたい」
ラタルは両親の顔をしっかり見て、ハッキリと自分の思いを伝えた。
その表情は相変わらず明確なを意思たたえ、凛々しくエネルギーに溢れていた。
「俺が1番やりたい事は
人を助け、守っていく事だ」
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