ラタルの恋物語2
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景色が真っ赤に染まって
自分の血で体中がびしょ濡れになって
落ちてゆく中で私が1番案じたのは
背後にいたはずの女の子の無事だった
[ 私、ハンターになりたいんです
お母さんを殺した奴を捕まえるんです]
クラピカと同じ傷を持ち、自らの使命を語ったのはまだ10歳の女の子だった。
試験の最中に仲良くなったその子が最終試験で馬鹿デカイ大男に狙われて、あわやという所に私が飛びだしてった。
シンプルに何トンもある馬鹿力の拳一発を頭に喰らって
私は百メートル近く吹っ飛んだ。(らしい)
……だってまだ10歳だよ?
女の子だよ?
あんなの喰らってたら今頃この世にいないよ
「母さん!!何やって……母さん!!しっかりしろ!!」
「リン!!すぐに病院へ!!」
体が動かなくても意識が消えそうでも耳はしっかり聞こえているものだ
……ラタル、ごめんね
……クラピカってば、試験官なのにダメじゃん、放っておかなきゃ……
そんな事を考えながら気を失った私は、三日も意識不明で死にかけていた
そんなハンター試験から半年。
「ただいま」
ゾルディック家や天空闘技場の修業を経て、ラタルが数カ月振りに帰ってきた。
『お帰り~~~!!ラタル!!』
「わっ、まだ体がベタベタだから抱きつくなっ!」
しかめっ面のラタルを構わず力一杯抱きしめる。
『……頑張ったんだね、ラタル。大変だったね』
ラタルの体は傷痕だらけで
数カ月前よりもずっとずっと逞しくなっていた。
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