愛を取り戻せ(キリリク)
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その頃、二人の息子であるラタルはゾルディック家の試しの門の前にいた。
無事にハンターライセンスを手にし、これから仕事をする為、そして旅をしていく為にゴンとキルアに出された条件。
当時の皆が越えて来た試練をラタルも乗り越える事。
「ふぅ……なかなかだな。もう二週間になるがビクともしない」
ゾルディック家の使用人の家で毎日毎日重たい扉を開け、使用する物全てが数十キロもある生活をし、試しの門を開ける為に鍛えていた。
「君のお父さん達が来た時は二十日でクリアしたよ。
まだ少し時間があるから諦めずに頑張りなさい」
未だギリギリ現役を保っていた使用人のゼブロが当時を思い出して笑顔を零す。
「ああ、絶対諦めないさ。みんなが諦めなかったんだからな」
母さんもハンターになる
あの人は本当に危なっかしいから
ちゃんと守ってやれる力をつけとかないとな
ラタルは先日の電話で、もしかしたら母が父と間違えて電話して来たのかも知れないと勘付いていた。
しかしどうせ揉める事があってもそれすら二人は絆を深める糧に変えるのだろうと思い、訂正などしなかった。
「早く次のステップへ行くぞ。
俺はハンターだ!
こんな所でつまずいてる暇はない!」
掛け声と同時に踏み込む足元のコンクリが割れて、ほんの少し、扉が前に進んだ。
もうすぐ夏。
試験は来年。
合格したら、また新たな歴史が始まってゆく。
『とりあえずクラピカが浮気してなくてよかった(笑)』
「ヘラヘラするな。油断しているとわからないぞ」
『やだ!私だけ見ててね、一生!!』
さて、絶えず刻まれ続ける奇跡のストーリー。
明日また違う夢が生まれるのだろう。
ハンター試験まで後8ヶ月。
波乱は誰もが予想していた。
END.
→後書き