愛を取り戻せ(キリリク)
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!!!
やっぱり私が原因!?
でも何の事だかわからない…
私、何かクラピカに言わなきゃいけない事あったっけ?
『す、好きよ?』
「馬鹿にしているのか」
『え"…えーっと……え?
ええっ!?何?
もう全くもって心当たりがないんだけど!!』
嫌な緊張と不安でリンの額に汗が滲む。
クラピカは冷ややかに見下ろしてくる。
そして「はぁ~……」と、長ぁい溜息をついた。
「お前……私に黙ってハンター試験に応募したそうだな」
『!!』
クラピカが非常に怒った様子で明かした、ここ最近の態度の訳。
リンは意外すぎる理由にポカンとしている。
「なっ……お前、またハンター試験を受けんのかよ!?
こないだあんな酷い目に遭っといて!?」
『え、あ、うん…だって…ラタルも合格しちゃって私だけ持ってないんだもん、ライセンス』
「なっ!…またそんな下んねー理由で!
こないだの試験で死にかけたばっかじゃねーかよ!」
またまた激昂するキルア。
実はリン、ラタルと受験したハンター試験でいつもの如く余計な判断とお節介の末に大怪我をし、命を落としかけたのだ。
三日も意識不明で、クラピカだけでなくキルアや皆にまでとても心配をかけていた。
『あれは私のせいじゃないよ。あの時私が出ていかなかったらあの女の子が死んでたもん』
「少しも反省していないな。私があの時どれだけの思いをしたか。
よくまだ受けようなどと思えるな」
「つーか必要ねえっつーの!わざわざ何度も危険な目に遭ってまで受ける事ねーだろ!!」
『あ、うん……でも私もハンターになってお仕事したいなぁと思って。
ラタルももういないし、一人で家にいても寂しいんだもん。
クラピカの仕事が人手不足だって聞いたから、ちょっと早いけど応募しちゃった!』
これだけクラピカが怒っているというのに、リンはニコニコしながら悪びれもせずに言った。
「だからといって私に一言もなしとはどういう事だ!その神経が気に入らないというのだ!!」
『ゆったよ!ゆったじゃん、ちゃんと!!』
「バカな!私は聞いていない!どんな記憶違いだ?」
『失礼しちゃう!!ホントに言ったもん!
一週間位前に電話で!』
「電話?」
*回想*
『あ、もしもし?忙しいとこごめんなさい!
ハンター試験の応募が始まったってネテロ会長に聞いたから…』
「ああ…そういえばもうそんな時期か」
『うん。でね、こないだはたくさん心配かけちゃったけど、次はもうあんな無茶しないから。
私も自分が大事だし…
だからね、絶対今度こそ合格するからハンター試験受けていい?』
「…………………………………あー……まぁ……本当にそう誓えるのなら……というより止めても無駄だろうし。聞く気ないだろう?」
『えへ。さすがわかってる~!!ありがとう、頑張るねっ!じゃ、仕事頑張ってね~』
「ああ、また……って、仕事??」
ブチッ
ツーツーツー………
*回想終了*
「私はそんなやり取りをした覚えはない!(怒)」
『へ?でもちゃんと許可くれたし!
寛大すぎるなぁとは思ったけど……』
「つーかさ……それって……」
キルアが呆れつつも真相に気付き、割って入った。
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