愛を取り戻せ(キリリク)
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クラピカと結婚して
ラタルが生まれて
もうすぐ14年が経とうとしています
私は今でも変わらずクラピカが大好きで、毎日が幸せで
たまに喧嘩もするけど、そこに愛があるから絆も深まるわけで
じゃあ、愛がなくなったら?
私達にそんな日は絶対に来ないと
そう信じていた
疑いすらしなかった
でも1000%大丈夫だって
私達は変わらないって
みんなそう思いながら結婚して
別れは案外呆気なく訪れる
クラピカが最近、冷たい
『ねークラピカ、明日休みだよね。
久しぶりにどっか行く?』
お決まりのモーニングコーヒーをクラピカの前に差し出しながら、リンが引き攣った笑顔で尋ねる。
「悪いが明日は仕事が入った」
毎朝投函される経済新聞に目を落としたまま、一言だけの返事。
『そっか。頑張ってね。
…………………』
非常にショックで残念なお知らせだったが、これも笑顔で言ってやった。
クラピカは最近冷たい。
ここ三日程前から態度が明らかに違う。
溜め息が多くなった。
帰りも遅くなった。
会話が返事のみになった。
ほとんど目も合わなくなった。
声のトーンが低い。
それ全部私にだけ。
誰かとの電話とか、盗み聞きしてみるとそれはいつものクラピカで。
『絶対おかしいの。
一体どうして!?』
「ん~~~~~それは大変ね!」
クラピカの不可解な態度にすっかり煮詰まったリンは、親友のメイカに電話で相談した。
メイカはレオリオと結婚して五年の、リンと同じ専業主婦。
子供も一人いる。
「クラピカさんの事だから浮気とかってないと思うけど……」
『ホントにそうかな!?
私、こんなだし…飽きられちゃったんじゃないかな!?』
「そんなぁ、誰より運命的で固い絆で結ばれてる二人が!
ないわよ~心配しすぎよ、リンちゃん!」
『でも……じゃあなんで?』
「理由聞かないの?」
『……聞けない。怖い。
こういう時はだいたい私が悪い』
「え。じゃあ尚更聞いた方が……」
思い詰めたリンの声を聞き、電話先でうなだれるその姿が安易に想像できる。
結婚して10年以上が経ち、尚もこんなに新鮮でいられるとは…。
メイカは可笑しくなったり、羨ましくなったり。
「それにしてもリンちゃんにこんな思いさせるなんて戴けないわね~。」
いつもいつも彼の為だけに頑張ってるのに
こんなの可哀相だわ
「リンちゃん!!
何とかしてクラピカさんの愛を取り戻すのよ!
私に任せて!!」
『ええっ!?やっぱり失ってたんだ、クラピカの愛!!(泣)』
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